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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(70)~TL-2000 140電動化計画④~(2011/03/04)


TL-2000 140電動化計画の第4回目です。
今週は水平尾翼の取り付けです。

『手戻り』という言葉があります。
端的に言うと、後先のことをよく考えずに作業を進め、完成したときに間違いに気づき、作業をやり直すことです。

私がよく聞くのはコンピューター業界で、クライアント(顧客)の説明が不明瞭で、また、それを聞いたSE(システムエンジニア)が十分に内容を確認せずにシステムを構築したところ、クライアントの要望とは違ったシステムになってしまい、システム設計からもう一度やり直すことになってしまったという話です。
まさに、時間と労力の無駄です。

ラジコンの製作にも同じようなことが言えます。
先のことを十分に考えずに製作を進めてしまい、間違いに気づいたときには接着剤が硬化していて、修正作業が大変になるというものです。

今回の水平尾翼の取り付けにも、十分確認してから作業を進めないと痛い目に合う箇所がいくつかありますので、その辺を確認しながら製作をしましょう。



さすがにこの大きさの機体なってくると、水平尾翼にもカンザシを入れます。すぐにでもカンザシに接着剤を塗りたいところですが、ちょっと待ってよく考えます。カンザシパイプは、胴体にスムーズに入るでしょうか?垂直尾翼とカンザシパイプの位置関係は直角でしようか?左右の水平尾翼にカンザシは入りますか?接着剤をつける前に仮組をしてよく確認をします。



左右の水平尾翼にカンザシパイプを差し込んでみます。カンザシが長すぎると胴体と水平尾翼の間に隙間が出来ますし、カンザシが短すぎると左右に遊びが出来てしまいます。胴体と水平尾翼の間に隙間はないでしょうか?このあたりもよく確認しておきます。



左右の水平尾翼を差し込んでみたら、早速バグ(誤り・ミス)を発見しました。水平尾翼の接合部分の長さが足りなく、隙間が出来ています。たぶん、胴体にサフェーサーや塗料を塗った場合の厚さの分まで計算していなかったのでしょう。接着する前に気がついて良かったです。



胴体に仮組みしたら、水平尾翼と垂直尾翼が直角になっているか、主翼と水平尾翼の関係がシンメトリーになっているか、主翼も組み立ててよく確認します。



水平尾翼の隙間は、余っているスクラップバルサで埋めます。



スクラップバルサを整形して接着するために、左右の水平尾翼の接合部のフィルムをはがします。



スクラップバルサをどちらかの水平尾翼に接着したら、小型のサンディングボードを使って同じような形に整形します。



左右の水平尾翼がぴったりと合うようにスクラップバルサを整形します。スクラップバルサが厚いと水平尾翼と胴体の間に隙間が出来てしまうし、薄いと左右の水平尾翼の間に隙間ができます。



TL-2000はスケール機ですから、スクラップバルサを裸のままにしておく訳にはいきません。フィルムを貼って目立たなくします。細かい作業ですが、こうしておくと完成してから愛着が湧いてきます。



これだけの調整と確認作業が済んでから、はじめて接着となります。この工程を省略すると痛い目に合うことがありますので、製作は慎重に進めましょう。エポキシ系の接着剤を水平尾翼の内部に塗ります。カンザシに塗ると、接着剤が奥まで浸透しないばかりか、外側にはみ出します。接着剤は硬化時間が30分以上のエポキシ系接着剤を使用すると良いでしょう。



胴体のカンザシ受け側にも接着剤を塗ります。接着剤はカンザシパイプで押し出す形となりますので手前半分程度塗れば十分です。



エポキシ系接着剤で左右の水平尾翼を接着したら、先ほどの水平尾翼ヒンジ部分を瞬間接着剤で接着します。瞬間接着剤を塗った後にアクセラレーターを使うと効率も良く、強度が増します。



接着剤が硬化したら、残りの部分のフィルムを貼ります。



水平尾翼の接着剤が十分に硬化したら、瞬間接着剤でシートヒンジを取り付けます。接着剤が十分に硬化する時間を惜しむと、水平尾翼のアライメントが狂い、今までの努力が水の泡となります。



水平尾翼にエレベーターを取り付けたら、全体のイメージを掴むために水平尾翼とカウリングを仮組みしてみました。なかなか大きくて立派な機体です。

年齢を重ねると視力が落ちてきますから、大きな機体は視認性も良くて助かります。
また、別の機会に説明しますが、レイノルズ数と慣性力も増加し、一段と飛ばしやすい機体になります。
完成が待ち遠しくなりますね!


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