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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(74)~TL-2000 140電動化計画⑧~(2011/04/01)



今週はTL-2000のノーズギアを組み立てます。

まず、その前にお便りが届いていますのでご紹介します。
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いつもこのコーナーを楽しみにして、又参考にしています。私も早速この機体を購入して飛ばしています。
飛行した感想ですが、エルロンの効きがちょっと鈍く感じます。
スケール的にはちょうど良いですが。
フラップダウン時のミキシングはアップミキシングでした。
離陸時、前が下がり主翼に迎角がつかないので、エレーベーターが効くスピードになると急に頭を上げて離陸します。
できればメインギアーのタイヤの位置を下げて、置いたときに主翼に、迎角が付く様にしたらきれいに離陸できると思います。私のパワーソースはゼノアの26ccです。CGはどんぴしゃでした。
この価格でこんな素晴らしい機体が購入できるなんて、昔では考えられないですね。現在、同じ機体で一回り大きい50ccバージョンを製作中です。電動での初飛行楽しみにしています
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お便りありがとうございます。
もうすでにTL-2000を飛ばしていらっしゃる方ですね。
私はこれから初フライトになりますので、大いに参考になります。
どうもありがとうございます。

このTL-2000は主翼の面積の割には、エルロン・フラップの面積が少ないような気がします。動翼の面積が少ないと、ある程度の舵角までは動翼として働くのですが、それ以上に角度を増加させると、スボイラーのように急激に空気抵抗を発生します。

エルロン面積が少ない場合は、当然エルロンの効きは弱いのですが、だからと言っていたずらに舵角を大きく取ると、今度はアドバース・ヨーが強くなり、更に舵角を増やすと翼端失速を起こしやすくなるので、エルロンの舵角も、そうそう大きく取ることは出来ません。

一方フラップの方ですが、通常フラップは高揚力装置ですから、主翼の揚力が増加し、自然と機首を上げようとします。この頭上げを解消するために、エレベーターダウンミキシングを掛けるのですが、読者の方の場合エレベーターアップミキシングとなった。つまり、フラップを降ろしたら機首が下がったということになります。こちらはフラップがフラップとしての効果よりもスボイラーとしての効果が顕著だったように思えます。

いずれにせよ、メールでのお便りからの推測ですから断定的なことは言えませんので、私のTL-2000が完成してフライトをしてみたら、その辺のことが説明できると思います。
それでは製作に入ります。



こちらがTL-2000のノーズギアです。なかなか豪華?堅牢な作りをしています。スプリングのサスペンションが付いていて、ストロークは実測で18mmあります。このような大型機ですが、さすがにオイルダンパーは装備されていませんでした。



ノーズギアをスパッツに抜き差しすると、タイヤシャフトになるボルトの頭がスパッツに接触することが判ったので、その部分をルーターで削ります。



このように、ノーズギアがスパッツにきれいに挿入することが確認できてから、いよいよ接着になります。



ノーズギアはスパッツに直接接着してしまいます。取扱説明書の指定ではエポキシ系の接着剤を使用することになっていますが、離着陸の衝撃で簡単に剥がれてしまっても困りますので、私はスーパーXを使用することにしました。エポキシであればより衝撃に強い「弾性エポキシ」という接着剤がありますので、それをお使いになると良いのではないかと思います。



胴体の機首部分に防火壁を付けます。この防火壁、キットの段階でカウリングを固定するためのツメ付きナットが付いています。このツメナットの内側にもバリがありますから、内側からナットをねじ込んで、バリを外に押し出してしまいます。



4箇所のツメ付きナットにボルトを入れ、ネジ山をなめてしまわないか、カウリングを付ける前によく確認します。



ここですくに接着という訳にはいきません。防火壁を胴体に合わせて接着の不具合がないか確認します。私のキットでは防火壁の上下方向はぴったりでしたが、左右の長さがほんの少し長いので、サンディングボードを使って整形して胴体に合わせました。



それでは防火壁を胴体に接着します。防火壁はベニヤで出来ていますから、私のキットに入っていた防火壁は若干反っていました。外から押さえれば密着するのですが、エポキシが乾燥するまでの間ずっと押さえている訳にもいきません。また、マスキングテープなどで固定しても、時間の経過と共にズレてくる可能性もあります。そこで、少し荒っぽい裏技を使います。この方法は取材などで接着剤が乾くまでの時間を短縮して次の工程に進みたいときに良く使います。まず、接着面の中央部にエポキシ系接着剤を塗り、周囲はそのまま残しておきます。



次に、防火壁を胴体に接着したら、周辺に瞬間接着剤をスポット的に数箇所塗ります。これでベニヤの浮きを押さえることができます。防火壁が胴体に正確に接着出来たら防火壁の周囲全体に瞬間接着剤を塗ります。



瞬間接着剤が垂れて思わぬところに手が触れないように、瞬間接着剤を塗ったら、その上からすぐにアクセラレーターを吹きます。



これで瞬間接着剤は固着しますから、余ったアクセラレーターをティッシュペーパーで拭き取ります。



これで防火壁の接着は完成です。触ってみると判りますが、カッチカチに固定されているはずです。しかし、中央部のエポキシ系接着剤は乾燥していませんから、このまま一晩置いておくことにします。焦って次の作業に進むとドリルの刃がエポキシでベトベトになります。



一晩待って、ドリルでノーズギアを固定する穴を開けます。エポキシ系接着剤が乾いているので、ドリルで削られる粉も乾燥しています。



ノーズギアの取り付け金具を防火壁に取り付けます。取り付け位置は防火壁にレーザーで書かれていますので、位置決めは楽です。読者の方のお便りにもあったようにノーズギアは少し長めにした方が良いということです。と言ってもどれだけ長くすれば良いのか見当がつきません。悩みに悩んだ末、規定どおりの位置にしてスペーサーなどで調整することにしました。



ノーズギア取り付け金具の裏側です。4本のボルトと4つのツメ付きナットで固定します。前にも書きましたように、事前にツメ付きナットのバリを取っておきます。



ノーズギアのステアリングロッドの通る穴を開けます。ホーンは一番外側の穴を使います。ノーズギアの動作角が大きいと離陸滑走の時に蛇行して、なかなか機速が付きません。また、着陸時にラダーをラフに操作すると機首からつんのめります。



最初に細めのドリルで穴を開けてからね徐々にドリルを太くしていきます。最後に穴を整形しておしまいです。



なんとかノーズギアが取り付けられました。取り付け金具の下にスペーサーを取り付ければ、2~3mm程度は高さが調整出来そうです。


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