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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(141)~Pusher Starのフライトインプレッション~(2012/08/03)

(※編集注: 今週は145回の予定でしたが延期になっていたPusher Starのフライトが行われたためシリーズ構成の関係上「141回」になっています)

ナベさんのプロフィール

(過去の日記はこちら)


関東地方もいよいよ梅雨明け宣言がされ、毎日暑い日が続いています。

いよいよ待望のPusher Starの初フライトの日がやってきました。
とにかく猛暑も猛暑、連日日中は軽く33度を超え、毎晩熱帯夜に耐える日々です。
こうなると電動機の長所である静粛性を活かして、早朝フライトにシフトしていきます。



前日までの残業がたたって、いささか睡眠不足気味の頭で初飛行の準備をします。
人物の影の長さから、早朝だということが容易に分かると思います。



フライト前にPusher Starの雄姿を撮影しておきます。
「落す前に撮れ!」 これ、鉄則です!^^;

滑走路の芝がとてもきれいです。
日々の草刈が行き届いていて、グランドコンディションは最高です。



Pusher Starのサイドビューです。
一見モーターにダウンスラストが付いているように見えますが、これはアップスラストなんです。
飛行機が飛行している時は空気中に浮遊している物体と考えられますから、重心位置を支点として力が作用します。
よって、重心位置より後方でダウンの力が作用すると、重心位置を支点として機首を上げる力が作用します。
胴体の基準線に比べてモーターの取り付け位置がかなり上に配置されていますので、モーターパイロンの付いた飛行機のようにアップスラストを採用している模様です。



さて、いろいろと思案していても始まりませんので、とにかく離陸滑走に移ります。
この機体、製作時に気が付いていたのですが、サイドスラストが強すぎて黙っていると右に曲がって行きます。
そこでラダーを左に充てながら、機体を直進させます。
普通はラダーを右に当てますから、慣れない逆カウンターを当てる訳です。



2~3回グランドループに入り、ラダーの当てる量が身体に染み付いたところでPusher Starは無事に離陸しました。
「ナベさん これで記事が書けるね!」
みなさん私の立場を理解されている方ばっかりなので、もうすっかり私の心の中を読まれています。



各舵のトリムがバラバラなので、とりあえず安全高度まで機体を上昇さてトリムを取ります。
上昇中も不安定なローリングやピッチングを起こしています。



と言っている間に、翼が外れて墜落しました。
翼はマグネットで固定する方式なのですね。

これ!翼の迎え角が大きく上を向いていますが、『オスプレイ』じゃありませんから!!



気を取り直して、再度主翼を組み立てます。
主翼はテープを貼るか、マチ張りで固定するか、いろんな対策を考えながら、とりあえず何もせずに再度フライトをします(笑)
「あれだけ高いところから墜落しても壊れないものなんだね」
「EPOって、強いね」
ギャラリーは違う方向でPusher Starに感心しています。

そうじゃないんだってば!^^;



2度目の離陸はラダーのサブトリムを左に入れたためか、自分の操縦技術が習熟してきたのか、比較的楽に離陸しました。
ところがPusher Starを旋回に入れてもバンクがかかるだけで機体は旋回に入りません。
一旦降ろして、エルロン→ラダーミキシングをたっぷりと80%入れてみたところ、今度は綺麗な旋回をするようになりました。



モーターの取付け位置やスラストの問題もありますが、とにかく機体を高高度にもっていき、そこでモーターをカットしてトリムを取り、グライドをさせながら機体そのものの素質を調べてみます。
すると、あれだけ暴れていたPusher Starが、嘘のように素直な挙動を表すようになりました。
どうやら機体そのものは、問題ないようです。



暴れる機体をなんとかあやしてローパスをします。
不思議なもので、慣れるとなんとか飛ばせちゃいます。
まぁ、落す前に慣れるか、慣れる前に落すかという問題もありますが・・・。



なんだかんだ言いながら、無事に飛行を終えました。
この機体、メーカーは初心者を対象としたのか、中上級者のセカンド機として珍しいプッシャー機を提供しようと考えたのか良く分かりません。
ミッドシップのプッシャー機というのは、ハードなランディングをしてもプロペラを折りませんし、マスが重心位置の近くに集中して運動性も良くなるので、設計思想としては理想主義的です。
ただ、煮詰めが甘いとせっかくの設計思想が活かしきれないという結果になります。

サイドスラストとダウンスラストは飛行を繰り返しながら調整するとして、もっと主翼に十分な上反角を与えるとかなり飛ばしやくなる機体だと思います。
ラジコン界では「上反角の強いラダー機はダサい!」という風潮がありますが、なんでもかんでも上反角を無くしてエルロン機にすればスポーティーでカッコが良いと思うのは大きな間違いです。
飛ばしにくい飛行機を商品化することの方がよっぽどかっこ悪いということを肝に銘じるべきです。
このような悪い風潮を中国がそっくりまねをしないで欲しいものです。

で、Pusher Starの結論はといいますと
「機体の調整がきちんとできる人にとっては楽しめる機体だと思います」




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