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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(415)~メビウスのメンテナンス~ (2017/10/27)

ナベさんのプロフィール

(過去の日記はこちら)



かれこれ10年くらい前の話になるでしょうか。
私がRCAIRWORLDという雑誌の中でMebius1600EPという電動スタント機の製作記事を書いていたのですが、ようやく完成していよいよ初フライトという時にんなって、残念なことにRCAIRWORLD誌が休刊になってしまいました。
そのため、フライトの模様を読者の皆様にお伝え出来ず、機体は倉庫に眠っていたままでした。

私もこのことはずっと気になっていたのですが、なにしろお伝えする媒体が無くなってしまったので、どうにもなりません。

そこでふと閃いたのですが、KKHOBBYさんのWebサイトの「ナベさんの気ままなラジコン日記」でご紹介して、当時の読者の皆様にその後の顛末をご報告きたらと思い、倉庫から埃のかぶったMebius1600EPを出してきて、再びメンテナンスをすることにしました。
(閃くの遅過ぎ!)

なにせ10年近く放っておいた機体ですから、はたしてどうなることやら・・・。



装着済みのエルロンサーボが動きません。
製作時にはちゃんと動いていたのに・・・。

ハンダ付けの不良か、それともコネクターの接触不良か。
テスターを使って導通を調べてみても異常はありません。

何もしなくても放っておくと動かなくなる・・・。
なんだか怪奇現象みたいですね。
読者の皆さんもそんな経験ありませんか?

という訳で、手持ちのサーボの中から実績のあるJRのNES321を使用することにしました。
「エルロンサーボくらい、デジタルサーボ使えや~!」
なんてツッコミが聞こえてきそうですね。



エルロンサーボのコードを延長する為にハンダ付けをやり直します。

この辺が接触不良になりやすい箇所なので、ハンダ付け後も引っ張ってみてハンダ付けがちゃんと出来ているか確認します。



左右のエルロンサーボのコードが出来上がりました。



水糸の先端に重りを付けて主翼内を通します。

その後、水糸の端にサーボのコードを取り付けて主翼内に通します。



サーボを取付けようとしたら、ビスの位置が微妙に違うようです。

このままビスをねじ込んでいくと、ビス穴が広がってしまいますから爪楊枝を使って古いビス穴を塞ぎます。



爪楊枝を適当な長さに切って穴に埋めたら、その上から瞬間接着剤を垂らします。



瞬間接着剤接着剤が硬化したら、新たにビス穴を開けて新しいサーボを取り付けます。



次は受信機です。

取材の時は受信機の背面にベルクロを貼って固定しただけでしたが、スタント気は意外とGがかかりますので、その上から受信機にマジックテープを巻きつけることにしました。
読者の皆様に
「いまだに72MHzを使っているのか」
と言われそうです。

私の場合、ちゃんとバンド管理されているクラブの飛行場だけで飛ばす機体であれば72MHzを使用しています。

その理由は
○72MHzはVHFですのでUHFの2.4GHzに比べて障害物の裏にまで電波が回りこみやすい。つまりデッドポイント(不感地帯)が比較的少ない。
○空中線電力が500mWですから、2.4GHzの10mWに比べてはるかに強い。
という性質があるからです。

逆にデメリットとしては
○誤って同じ周波数の電波を入れられると混信して墜落する。
○2.4GHzの送信機と併用すると、アンテナを伸ばすのを忘れやすい。
ということが上げられます。

ですから、ちゃんと電波管理されているフィールドでしか飛ばせないんですね。



次にアンプです。

上のブルーのアンプが付属していたのですが、なにせOPTO(BECが無い)なので使い勝手の良いSunriseの80Aのアンプ
https://www.kkhobby.com/SHOP/AP055.html に変更しました。

アンプの大きさを比較してみると新しい80Aのアンプの方が小さくなっています。しかもBEC回路付きです。

この辺が技術の進歩の表れなのかもしれません。



アンプを機体に取り付けます。

このアンプはスイッチングBECですが6Aもあるんですね。
メビウスの場合、エルロンサーボ2個、エレベーターサーボ1個、ラダーサーボ1個の計4個のサーボを使用していますので、BEC容量は十分過ぎてお釣りが来てしまいます(笑)。

こちらもバルサ材でアンプベッドを作ってベルクロで固定します。



アンプを取り付けたら、更にマジックテープで胴体に巻き付けます。

スタント機の場合、予想外のGが掛かりますから念には念を入れておきましょう。



次はバッテリーベットです。

この画像は、まだ接着していない段階のものです。

サーボベッドにあいている二つの穴はメインギアを着脱するときのメンテナンスホールです。

ラジコン雑誌の取材の場合、スタジオやカメラマンの時間制限がありますので、この辺の配慮をしている余裕はありません。
意外と突貫工事なんですね。



バッテリーベッドにエポキシ系接着剤を塗ってマジックテープを接着します。

マスキングテープを使って丁寧に塗っていますが、ラジコン雑誌の取材の場合はこんな余裕はありません。



その他、機体の各部の点検をしていたら・・・。

古くなったフィルムが剥がれてしまいました。

古いフィルムって表面の透明なフィルムが剥がれて、その下の顔料(?)が残ってしまいます。
こちらはマスキングテープ等を使って出来るだけ取り除きます。



フィルムを貼り直しますので、再びサーボを外して主翼内には水糸を残します。 よくARFキットに入っている糸と同じ要領です。



はい。 水糸が通りましたらマスキングテープを使ってサーボハウス内に水糸を固定しておきます。



トレーシングペーパーを使ってフィルムのディテールを写し取ります。



濃い目の鉛筆(確か6Bだったような・・・)を使ってディテールを写し取りました。

主翼スパンが1595mmもあると意外と大きくなります。



次は使用するフィルムをカットします。

同色のブルーでも良いのですが、あえて非対称なレッドを使用しました。
オラカバレッドは色が濃いので、下地に残ったブルーも隠してくれます。



さて、出来上がったフィルムを貼ります。

位置がズレないようにマスキングテープを使ってフィルムを固定します。

最初は低温でじわりじわりと貼っていきます。



フィルムを貼り終えたらエルロンサーボを装着します。

先ほど主翼内に水糸を通しておいたので、リード線は簡単に入りました。



主翼が出来上がりました。 ブルーとレッド、色のコントラストはなかなか良さそうです。 知らない人が見たら修理したとは思わないかもしれませんね。



メンテナンスが完了したMebius1600EPです。 製作から約10年ぶりのフライトになります。 さて、無事に飛びますでしょうか。 来週の天候に期待してとりあえず本日は筆を置くことにします。 それではまた来週! (^o^)/~~


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