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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(416)~メビウスのフライトインプレッション~ (2017/11/03)

ナベさんのプロフィール

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いよいよメビウスの初フライトの日が来ました!

当日は快晴で風も0.5~1m/sと微風、テストフライトには絶好のコンディションです。
なにしろ製作から10年近く経った機体ですから、はたして無事に飛ぶでしょうか。



全長1,550mm、ウイングスパン1,595mmと僅かに横長なフォルムで、翼面積が45.2dm2ですから、およそ70クラスに相当する機体の大きさです。

私の製作したメビウスの全備重量は6セル4,000mAh搭載時で3,007g、5セル4,000mAh搭載時で2,902gとなりました。これは設計重量とほぼ同じ値です。

緑の芝生に派手なスタント機のカラーが目立ちます。



メビウスのサイドショットです。

胴体形状は、機首から主翼の揚力中心にかけて側面積をたっぷりと取り、その後尾翼にかけて流れるようなラインを醸し出しています。

スピンナー両脇のエアインテークから冷気を取り入れ、キャノピー後方から排気するなど、モーターやバッテリーの冷却にも十分配慮されています。

今、流行のカナライザーや主翼整流板は付いていませんがスタント機の基本は押えられてる機体です。



フライト前にパワーユニットのチェックです。
データの測定はY教官がサポートしてくれます。

今回は6セルと5セルのバッテリーとプロペラを用意しましたので、その違いなどをレポート出来ればと思います。



まずは6セル4,000mAhのリポを使用してフルスロットルにします。
ちなみにプロペラはAPCの15×10Eを使用しています。

電流値は66.4Aを指しています。
余裕を見てアンプを80Aに交換しておいて良かったです。

消費電力は1,388W。1KWを優に超えています。
これ程大電力を流すとなると、ケーブルやコネクタの対処方法など考え方を変えなければなりませんね。



いよいよフライトのときが迫ってきました。

フライト前の最終チェックです。
まずはモデルネームのチェック。
それから72MHzなのでアンテナを伸ばすのを忘れてはいけません。
特に私の場合は2.4GHzと混在して使用しているため、この辺は気を使わなければなりません。

「エルロン右、ニュートラル、左」
「エレベーターアップ、ニュートラル、ダウン」
「ラダー右、ニュートラル、左」
と声に出して点検します。

鬼教官! もとい、いつもやさしいY教官が鋭い目でチェックしてくれています。



滑走路に正対させてスロットルを徐々に上げていきます。
すると、メビウスは脱兎の如く加速をしてパイロットのかなり手前で離陸しました。

ラダーの当て舵も1回だけで直進性はかなり良いです。
普段飛ばしているスケール機やスポーツ機に比べるとはるかに離陸が楽です。



トリムのズレは多少ありますが、非常に安定して高度を取れます。

例の複葉機のSPADやミニモアに比べると、ピッチ軸もロール軸も拍子抜けするほど安定しています。



写真撮影のためにローパスをしますが、なんだか機体の挙動に落ち着きがありません。

そんな時、Y教官から
「エルロンの舵角が大きいんだよ!」
と的確な指摘が・・・。
私も
「そう思っていたところなんだ!」
と負け惜しみを・・・。



そうと決まったらすぐに着陸です。

エルロンの舵角が大きいため、ヒョコヒョコと修正舵が目立ちます。
まるで航空際の展示機の帰投のような感じです。



え~メビウスが草むらに突っ込んだのではありません。

「エルロン右、左チョイ上げ、右ちょい下げ」
Y教官が舵角をチェックしてくれます。

「はい!」
「了解しました!」
優しいY教官の前では、私はイエスマンになるしかありません。



続いて2回目のフライトです。

6セルのパワーにも慣れ、エルロンの舵角もちょうど良いので基本的なマヌーバーを行ってみます。

先ずはループ系から。
なにせパワーがありますから、演技が大きく出来ます。

スタートの水平飛行が出来ていないとループの頂点が奥に行ったり手前に来てしまいます。
ループの途中でエルロンやラダーの修正舵を打つと
「今、エルロン打ったでしょ。 修正は出来てるね。」
とY教官からありがたいお言葉を頂戴しました。

もうバレバレです。



ループの下りです。

機体が軽いせいか昇りの機速と降りの機速を合わせやすいです。
アンプの設定でプロペラを空転させていますから、それらもブレーキ効果を助けているようです。



ナイフエッジです。

モーターのサイドスラストからすると苦手な方向のナイフエッジなのですが、ラダーの当て舵を必要最小限にしても十分に浮いてくれます。

もっともナイフエッジが出来ないスタント機では話にならないのですが・・・。



ざっと2フライト、合計約10分のフライトの直後にバッテリーチェックをしてみました。

消費した電力量は約70パーセント、負荷がなくなったので電圧は回復しています。



次は5セルでテストしますからプロペラをAPCの16×10Eに交換します。

優しいY教官が交換を手伝ってくれます。



フルスロットルにしてデータを取ってみました。

5セルにしたため消費電力は1,388Wから1,285Wに下がっています。



リポを5セルに交換してのフライトです。

6セルと比較すると絶対的なパワーは落ちますが、操縦はし易くなりました。
ラフなスロットル操作でも機体の姿勢は乱れることもなくリラックスして飛ばすことが出来ます。

F3Aのコンペティターの方は別としても、私のようなサンデーフライヤーにとってはこの程度のパワーでちょうど良いのかも知れません。



低空での背面飛行です。

エレベーターの当て舵も少なく、とてもリラックスして操縦できます。



いよいよ着陸です。

エレベーターで吊って、かなりフレアーを掛けても翼端失速の兆しを見せません。
エルロン、エレベーター、ラダーの3舵が最後まで良く効いてくれます。

こうなると理想的な3点着陸がいとも簡単に出来てしまいますので、これには私も驚いてしまいました。



撮影も含めて8分くらいのフライトでしたが、バッテリーの残量が6割程度残っています。

飛ばす人によって電力消費量は変わってきますが、それでもバッテリー容量が4,000mAhですから余裕ですね。



メビウスの初フライトを終えてラジコン仲間と記念撮影です。

左からいつも優しいY教官、私、本日のカメラマンのNさんです。

忙しい中、集まって頂いてありがとうございました。



ピットスタンドで翼を休めるメビウス1600E。

ひと世代前のスタント機らしいのですが、なかなかどうしてよく飛んでくれます。
私は競技会志向の人間ではないのですが、たまに気晴らしに飛ばしています。

メビウス1600E、素直でとても飛ばしやすい機体でした。



それではまた来週! (^o^)/~~



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