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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(33)~バルサキットを作ろう!②~(2010/06/18)

先週からバルサキット、ツインプラム号の製作を始めました。先週は胴体を製作しましたので、今週は主翼の製作に取り掛かります。
この飛行機は、バルサキットとしてはムサシノ模型飛行機研究所のプレーリー号やスカイカンガルー号と並んで、極々オーソドックスなキットなのですが、それだけでは面白くないので、40年以上前のレトロなキットであるということと双発機であるということが、大きな特色なので、この機体を選定しました。
今となっては全国の模型店で在庫を探すのも難しくなりましたし、本家本元であるムサシノ模型飛行機研究所でも製作していません。
双発機の興味深いところは、エンジンナセル(この場合はモーターナセル)をどのように主翼に取り付けるかという方法だと思います。幸いツインプラム号の場合は、主翼の翼型がフラットボトム(クラークY類似翼)なので、下側から簡単に吊り下げられます。また、双発機ですと静止画にしろ動画にしろ、空撮をする場合にプロペラが画面に入らないので、とても便利です。
それでは製作を進めていきます。



主翼のリブです。典型的なフラットボトム(クラークY類似翼)です。40年以上の前のキットの割には、良い精度が出ています。長年、倉庫の奥に眠っていたせいか、思ったほどバルサ材も焼けていません。リブに穴を開ける位置を決めるために、錐で印をします。




錐で印をした位置にルーターを使ってリブに穴を開けていきます。穴を開ける理由としては
①軽量化のため
②見栄えが良いから
③真夏に車内に入れておくと主翼内で膨張した空気を逃がすため
が、考えられます。

①の軽量化については、せいぜい十数グラム程度でしょう。私は、それ程効果は無いと思っています。②の見栄えについては、その人の価値観の問題になってきますから、人それぞれです。私は③の主翼内の膨張した空気を抜く効果が一番の目的だと思っています。真夏の車内に飛行機を入れた途端に、主翼がバリバリ言うのを聞いた方もたくさんいると思います。



DIY店で購入した石膏ボードの上に設計図を貼り、その上からサランラップを貼って作業を進めます。各部材をマチ針で固定しながら製作を進めると、工作精度が上がります。低粘土の瞬間接着剤を使えば、能率良く作業が進みます。
私の使用している石膏ボードは、90cm×40cm×1cmの物で、使用しているうちら石膏がボロボロと崩れないように、周囲にガムテープを貼っています。



主翼の骨組みが完成したら、下面のプランク材を貼ります。下面のプランク材の接着は割りと楽なので、瞬間接着剤を使います。製作しながら主翼がねじれないように、昔のニッカド電池などをウエイトに利用します。



話が前後しますが、プランク材も接着する前にサンディングをしておきます。接着後にサンディングをするとリブの部分だけが削れてしまいます。基本はすべて接着前にサンディングです。内側はサンディングする必要はありません。写真のように、外側だけ軽くバイアス方向(木目に対してそれぞれ45度斜めに、サンディング方向が直交するように)にサンディングしておきます。



私は自作のプランク台を使って、主翼のプランクをしています。DIY店で、極力ねじれの少ないラワン棚板(91cm×41cm×3cmくらい)を購入します。DIY店にある長尺で良く確認しながら棚板を選びます。棚板の長辺に2cm間隔に釘を打ちます。後は5mmの角棒を数本と1cmの角棒と手芸用のゴム(パンツのゴム!)があれば準備はOKです。
使い方は写真を見ていただければ、大体分かると思います。



上面のプランク材の接着にはセメダインCを使います。接着面積が広いので、接着してからの位置合わせの時間と接着剤の乾燥時間が上手くマッチしています。



プランク材の接着が完了したら、プランク台から外します。フリーハンドで組み立てるより、かなり精度が上がっていると思います。余ったプランク材は、ある程度までバルサカンナで削り落とします。



この後、前縁材を接着するので、サンディングボードで面一になるまでサンディングします。写真のように、複数のサンディングボードを組み合わせて使うと、効率良く仕上がります。



リブキャップをサンディングしています。これも接着前にサンディングします。表面だけで結構です。



瞬間接着剤を使ってリブキャップを接着します。接着が終わったら、プランク材との境目に軽くサンディングボードを当てて、段差を無くします。



翼端ブロックは、写真のように接着する前に鉛筆で型取りしておきます。



設計図から、トレーシングペーパーとカーボン紙を使って厚紙で型を起こしてから、ブロックに形状を書き込んで行きます。



設計図から起こしたカットラインに沿って、カッターで削っていきます。この作業をていねいに進めていくと、サンディングの作業が省力化できます。



おおまかに削り終わったら、翼端ブロックを主翼に接着します。この後サンディングをしますので、接着剤の跡が残らないセメダインCを使って接着しました。



モーターナセルのダウンスラストを調整します。2つのナセルの左右にそれぞれ側版が付きますから、合計4枚の側版を組み合わせて、一緒に整形します。



モーターナセルの防火壁にモーターを仮組みしてみました。モーターはKKHOBBYで扱っているFSD FC2830-12です。
昔の09エンジンに比べたら、相当軽くなります。ツインプラム号はスケール機ではありませんので、冷却効果やメンテナンスのし易さを考えて「剥き身」で搭載することにしました。




モーターナセルの中は、こんな感じになります。アンプはHiModelの18Aを使用しています。



モーターナセルに冷却用の穴を開けます。大きめに開けて、ここからアンプを出し入れ出来るようにしました。穴はある程度ルーターで開けておいて、スピンナーにサンドペーパーを貼り付けて、穴をきれいに整形します。



主翼にモーターナセルを取り付けるための目安として、厚紙で型紙を作ります。私は8インチのプロペラを使いたかったので、少しナセル間の幅を広げてみました。



型紙を使ってモーターナセルの位置を確認します。急に型紙の色が変わって驚かれた方もいるかと思いますが、お菓子の箱を裏返しただけですので、あまり気になさらないでください。



主翼の中央部と翼端部を接合します。方法はモーターグライダーの修理&メンテナンス(第31回)のところでも説明したように、エポキシ系の接着剤を使って上反角を調整したら、接着剤が乾くまで、写真のように固定して置きます。

それではまた来週お会いしましょう!


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