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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(45)~SALTOの製作②~(2010/09/10)


今週はPCM9XⅡを使ってバタフライミキシングの設定方法について解説していきます。

バタフライミキシングとは、グライダーがエアブレーキを掛ける方法のひとつで、フラップを下げながら同時に左右のエルロンを跳ね上げます(スポイロン)。 こうすると、グライダーを前から見ると主翼が蝶々のように見える(いささか苦しいですが)ことからバタフライミキシングと言われています。
SALTOの場合、フラップの下げ角があまり取れそうにないので、ブレーキ効果を高めるためにもバタフライミキシングを使用してみます。
モーターグライダーの場合、通常にモーターランしている間はバタフライミキシングは、まったく使用しません。しかし、ご承知のとおりグライダーは着陸の際モーターをカットしたくらいでは機速は落ちません。そこでエアーブレーキを使用するのですが、エアーブレーキの舵角も一定ではなく、スロットルコントロールで微妙に調整しながら着陸地点に降ろします。よって、モーターの回転数もエアーブレーキの角度もスロットルスティックで操作することになりますから、当然切り替えスイッチも必要になってきます。
このように、モーターグライダーの場合のバタフライミキシングは複雑であり受信機のチャンネルの数を多く使います。加えてプロポメーカーの取扱い説明書の記述が難解なことから、残念ながら、こってこて(?)のグライダーマン以外には、あまり使われていません。
しかし、このバタフライ機能を活用すると、左右のエルロンと左右のフラップの4舵が、それぞれ独立してサブトリムもトラベルアジャストも簡単に送信機で調整できますので、是非とも挑戦してみてください。

JR社製のPCM9XⅡには、機体の根本的な機能を設定するシステムモードと、フライトをしながら各種機能を調整するファンクションモードとに分けられています。システムモードにするためには送信機の左側の【ENT】ボタンを押しながら、電源スイッチを【ON】にします。また、ファンクションモードにするには、通常どおり電源スイッチを【ON】にして、送信機が立ち上がったら送信機の左側の【LIST】ボタンを押します。

それでは、写真を見ながら解説を進めていきます。



送信機をシステムモード〔【ENT】+【ON】〕にして、タイプセレクト【Type SEL】を選びます。



グライダー【GLID】と飛行機【ACRO】とヘリコプター【HELI】の中から、グライダー【GLID】を選択します。



同じくシステムモードの中から変調方式モジュレーション【MODULAT】を選択します。



変調方式モジュレーションは、使用する受信機がHENGEのRP82Lなので【PPM】を選択します。



次に、システムモードの中からデバイスセレクト【DeviceSEL】を選択します。



モーターをスポイラースティック【SPOI STK】に設定します。グライダーモードの場合、スロットルスティックはスポイラーに割り当てられています。



システムモードの中からウイングタイプ【Wing TYPE】を選択します。



Vテールをアクト【ACT】にします。SALTOの場合フラップも左右にそれぞれひとつずつありますから、デュアルフラップも【ACT】にします。



次に、ファンクションモードに切り替えて、プログラムミキシング3【PROG.Mix3】で、モーターコントロールからAUX3にミキシングをかけます。ミキシング量は上下とも+100%にします。RP82Lは8チャンネルの受信機なので、8番にスピードコントロールを割り当てました。チャンネル数の少ない受信機の場合は、空いているチャンネルにミキシングを掛けてモーターコントロールを割り当てます。



ファンクションモードからバタフライ【Butterfly】を選択します。



送信機の左肩のミキシングスイッチ【MIX】が1の位置(手前に倒れた位置)でバタフライが開くように、スイッチセレクト【SW SELECT】をクリックしてバタフライ機能【BTF】を【POS1】に指定します。



もう一度セレクト【SELECT】をクリックすると通常のバタフライ画面に戻りますから、スポイラースティック【SPOI】(スロットルスティック)を下げた時のスポイロン【FPRN】、エレベーター【ELEV】、フラップ【FLAP】へのミキシング量を指定します。+-はサーボの動きの方向、パーセントは簿の動作量を示します。このあたりの動作量は、あくまで初期値で、実際には飛ばしながら調整していきます。



ファンクションモードからモーターホールド【MOTO.HOLD】を選択します。



モーターホールド【MOTO.HOLD】が【ON】になった時に、バタフライが機能するように【BTF】を【ON】に設定します。



それでは実際にバタフライが機能するか動作確認をしてみましょう。
受信機への接続は
1CH 左エルロン
2CH 右エルロン
3CH 右ラダベーター
4CH 左ラダベーター
5CH 右フラップ
6CH 左フラップ
7CH バッテリー
8CH モーターコントロール(BECカット)
となります。

受信機が7チャンネルの場合は、任意のチャンネルに二股ハーネスを接続してバッテリーを接続します。その場合、写真9のプログラムミキシング3【PROG.Mix3】は、MOTOからAUX2になります。
写真のイメージとして、主翼を裏返した感じになります。左から右エルロン、右フラップ、左フラップ、左エルロンとなります。写真の手前側にリンケージロッドと、それぞれの動翼がくると想像してください。



これがミキシングスイッチ【MIX】です。手前が1奥が0の位置です。



ミキシングスイッチ【MIX】が1の位置で降るスロットルにします。エルロンサーボ、フラップサーボに、それぞれ差動を付けていますが、この時の各舵はニュートラルの状態です。



徐々にスロットルスティックを下げていくと左右のエルロンサーボはエルロンを上に跳ね上げます。それと同時にフラップは下に下りていきます。これがミキシングスイッチ【MIX】が0の位置だとミキシングが掛からず、スロットルが反応することが分かります。

今週はここまでです。
Vテールは機体の製作を進めながら、機会を見て解説していきます。


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大変申し訳ありませんが、お返事は出来ませんが、今後の日記執筆の参考にさせて頂きます。



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>今週はPCM9XⅡを使ってバタフライミキシングの設定方法について解説していきます。

バタフライミキシングとは、グライダーがエアブレーキを掛ける方法のひとつで、フラップを下げながら同時に左右のエルロンを跳ね上げます(スポイロン)。 こうすると、グライダーを前から見ると主翼が蝶々のように見える(いささか苦しいですが)ことからバタフライミキシングと言われています。
SALTOの場合、フラップの下げ角があまり取れそうにないので、ブレーキ効果を高めるためにもバタフライミキシングを使用してみます。
モーターグライダーの場合、通常にモーターランしている間はバタフライミキシングは、まったく使用しません。しかし、ご承知のとおりグライダーは着陸の際モーターをカットしたくらいでは機速は落ちません。そこでエアーブレーキを使用するのですが、エアーブレーキの舵角も一定ではなく、スロットルコントロールで微妙に調整しながら着陸地点に降ろします。よって、モーターの回転数もエアーブレーキの角度もスロットルスティックで操作することになりますから、当然切り替えスイッチも必要になってきます。
このように、モーターグライダーの場合のバタフライミキシングは複雑であり受信機のチャンネルの数を多く使います。加えてプロポメーカーの取扱い説明書の記述が難解なことから、残念ながら、こってこて(?)のグライダーマン以外には、あまり使われていません。
しかし、このバタフライ機能を活用すると、左右のエルロンと左右のフラップの4舵が、それぞれ独立してサブトリムもトラベルアジャストも簡単に送信機で調整できますので、是非とも挑戦してみてください。

JR社製のPCM9XⅡには、機体の根本的な機能を設定するシステムモードと、フライトをしながら各種機能を調整するファンクションモードとに分けられています。システムモードにするためには送信機の左側の【ENT】ボタンを押しながら、電源スイッチを【ON】にします。また、ファンクションモードにするには、通常どおり電源スイッチを【ON】にして、送信機が立ち上がったら送信機の左側の【LIST】ボタンを押します。

それでは、写真を見ながら解説を進めていきます。



送信機をシステムモード〔【ENT】+【ON】〕にして、タイプセレクト【Type SEL】を選びます。



グライダー【GLID】と飛行機【ACRO】とヘリコプター【HELI】の中から、グライダー【GLID】を選択します。



同じくシステムモードの中から変調方式モジュレーション【MODULAT】を選択します。



変調方式モジュレーションは、使用する受信機がHENGEのRP82Lなので【PPM】を選択します。



次に、システムモードの中からデバイスセレクト【DeviceSEL】を選択します。



モーターをスポイラースティック【SPOI STK】に設定します。グライダーモードの場合、スロットルスティックはスポイラーに割り当てられています。



システムモードの中からウイングタイプ【Wing TYPE】を選択します。



Vテールをアクト【ACT】にします。SALTOの場合フラップも左右にそれぞれひとつずつありますから、デュアルフラップも【ACT】にします。



次に、ファンクションモードに切り替えて、プログラムミキシング3【PROG.Mix3】で、モーターコントロールからAUX3にミキシングをかけます。ミキシング量は上下とも+100%にします。RP82Lは8チャンネルの受信機なので、8番にスピードコントロールを割り当てました。チャンネル数の少ない受信機の場合は、空いているチャンネルにミキシングを掛けてモーターコントロールを割り当てます。



ファンクションモードからバタフライ【Butterfly】を選択します。



送信機の左肩のミキシングスイッチ【MIX】が1の位置(手前に倒れた位置)でバタフライが開くように、スイッチセレクト【SW SELECT】をクリックしてバタフライ機能【BTF】を【POS1】に指定します。



もう一度セレクト【SELECT】をクリックすると通常のバタフライ画面に戻りますから、スポイラースティック【SPOI】(スロットルスティック)を下げた時のスポイロン【FPRN】、エレベーター【ELEV】、フラップ【FLAP】へのミキシング量を指定します。+-はサーボの動きの方向、パーセントは簿の動作量を示します。このあたりの動作量は、あくまで初期値で、実際には飛ばしながら調整していきます。



ファンクションモードからモーターホールド【MOTO.HOLD】を選択します。



モーターホールド【MOTO.HOLD】が【ON】になった時に、バタフライが機能するように【BTF】を【ON】に設定します。



それでは実際にバタフライが機能するか動作確認をしてみましょう。
受信機への接続は
1CH 左エルロン
2CH 右エルロン
3CH 右ラダベーター
4CH 左ラダベーター
5CH 右フラップ
6CH 左フラップ
7CH バッテリー
8CH モーターコントロール(BECカット)
となります。

受信機が7チャンネルの場合は、任意のチャンネルに二股ハーネスを接続してバッテリーを接続します。その場合、写真9のプログラムミキシング3【PROG.Mix3】は、MOTOからAUX2になります。
写真のイメージとして、主翼を裏返した感じになります。左から右エルロン、右フラップ、左フラップ、左エルロンとなります。写真の手前側にリンケージロッドと、それぞれの動翼がくると想像してください。



これがミキシングスイッチ【MIX】です。手前が1奥が0の位置です。



ミキシングスイッチ【MIX】が1の位置で降るスロットルにします。エルロンサーボ、フラップサーボに、それぞれ差動を付けていますが、この時の各舵はニュートラルの状態です。



徐々にスロットルスティックを下げていくと左右のエルロンサーボはエルロンを上に跳ね上げます。それと同時にフラップは下に下りていきます。これがミキシングスイッチ【MIX】が0の位置だとミキシングが掛からず、スロットルが反応することが分かります。

今週はここまでです。
Vテールは機体の製作を進めながら、機会を見て解説していきます。


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