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「ナベさんの気ままなラジコン日記」②~Uコンの思い出~(2009/11/13)

ラジコンのWEBショップにUコンの記事を書くのはいかがなものかとも思いましたが、昔話ということでUコンの思い出を少し書かせてください。

私が子どもの頃、ラジコンは高価な趣味でしたから、見ているのが精一杯で、とてもじゃないですがラジコン飛行機を飛ばすことは出来ませんでした。しかし、中学生になってからラジコンではありませんがエンジン模型にチャレンジする機会が出来ました。それはUコンです!

Uコンの正式名称はコントロールラインといいます。2本のワイヤーでベルクランクを通してエレベーターを操作して飛ばす模型飛行機のことですが、2本のワイヤーと手元の半円形のハンドルを合わせますとUの字に似ていることから、通常はUコンと呼ばれています。このUコンなら安い物で5~6千円で揃いますから、通常の中学生のお年玉で手に入れることが出来ました。

最初は09クラスのベビースクラッパーという練習機にFUJIの099というエンジンを付けて飛ばしました。この2サイクルエンジンは、エンジンの左右に排気口があり、マフラーも左右2個のマフラーをスプリングで繋いだ物でした。また、このエンジンの特徴はエンジン後方のバックマウントに赤い燃料タンクが付属していました。当時は燃料の品質が良くなかったせいか始動性が悪く、なかなかエンジンがかかりませんでした。夕暮れまで、必死になってエンジンをかけて、やっとかかったところで離陸したのですが、風にあおられて墜落してしまいました。

それからはお金のない日々が続き、当時電波社から出版されていた「Uコン技術」(季刊)を買って読むのが趣味になりました。とにかく、また飛行機を買うお金がないですから、本を読みあさることしか出来ません。おかげでプライマー、サンディングシーラー、タルク、ドープなどの塗装用語や、ブレークイン、プライミング、オーバーチョーク、フューエルハンマーなど、エンジン始動用語などすっかり覚えてしまいました。

それから半年くらい経ったでしょうか。中学校の校庭でUコンを飛ばしている音が聞こえましたので、必死に駆け寄ってみました。その機体はサワイのファイヤーバードJrでOSの19を積んでいました。操縦していた人は、連続宙返りや四角宙返り、四葉のクローバーなど、難しいマヌーバーをいとも簡単にこなしていました。これはすごい!子ども心に感動し、その方が模型の神様に見えました。

次の歳の正月が来て、またお年玉が入ると、早速Uコン機を買いました。もちろん私も同じファイヤーバードJrとOSの19です。ラダーが2つありエンジンが倒立なため、機首がスマートでかっこいいです。それまでUコン技術を舐めるように読んでいましたから、下手ながらも製作と塗装は出来ました。操縦も肱や手首を曲げないようにとUコン技術に書いてあったことを呪文のように唱えながら初飛行に望みました。

友人に手伝ってもらって離陸したところ、これがベビースクラッパーとは打って変わって操縦し易いんです。エンジンのパワーがあるのでテンションも強く、機体も大きいので風の影響を受けず安定して飛んでいます。エンジンの振動がワイヤーを通じて直接身体に伝わってきます!やがて燃料が空になってエンジンが止まり、かろうじて機体を壊さずに着陸しました。
「これだ!僕の求めていたものはこれなんだ!」
着陸してから冷静になると、心の底から喜びがこみ上げてきました。

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