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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(82)~モーターグライダーのブラシレス化復活計画①~(2011/05/27)


ひょんなことから昔の知人と再会しました。
彼は、以前ラジコンヘリコプターや飛行機をやっていたのですが、どういう訳かラジコンをしている時期やフライトエリアも私とすれ違い、なかなか一緒に飛ばす機会がありませんでした。
それが、再会したとたんに「ラジコングライダーをやりたい!」と言うではありませんか。
私としても同じ趣味の仲間が増えるのは歓迎なので、できるだけ協力することにしました。



彼が持っていたグライダーはこれ!
京商のソアラスと言うので、スパン1.6mのVテール機かと思ったら違っていました。
スパン2mのエルロン機です。
主翼にはソアラススポーツと書いてありますが、どんな機体なのかまったく知りません。
13年くらい前に売っていた機体だということで、モーターは石のように重いブラシモーターと更に重いニッカドで飛ばす仕様のようです。
当時、まともに飛んだのかも定かでありません。

そこで、題しまして「モーターグライダーのブラシレス化復活計画」を実施することになりました!



グライダーの全体像はこんな感じです。
スパンは2m、翼型は準対象です。
主翼と尾翼の素材は、やや強度のある発泡スチロールで出来ていますが、現代風のEPPやEPOとは質感が違います。
胴体は何ていうか、弾力性のあるプラスティックで、まるでキューピー人形(死語?)のような材質です。



これが胴体の中です。サーボマウントや受信機のベットはベニヤ板で用意されています。ブラシモーターからブラシレスモーターに変更すると、モーターは当然軽量になりますから重心位置が後ろに移動します。これを防ぐためにウエイトを乗せたのでは意味がありませんから、極力リポを前方に積むようにします。



主翼中央部です。エルロンサーボが1個という構成が昔の時代を感じさせます。
最近は廉価で小型軽量なサーボが普及していますから、翼端エルロンが主流となっています。その方が舵の剛性感も向上しますしスポイロン機能も使えます。



この胴体のデカールを見て、初めてこのグライダーが京商の商品で、この機体がサーマルグライダーでということを知りました(笑)

さて、ここからが各種デバイスの選定になります。
まずは、このグライダーの総重量の設定ですが、軽く仕上げれば1,000gくらいで仕上がりそうですが、前にも書いたように重心位置を合わせるためにデッドウエイトを積むようなことも想定して1,200g位に設定します。
この辺はかなりいい加減です。

次に、このグライダーをどのように飛ばしたいのかという問題です。
パワーにものを言わせてどこまでも垂直に・・・というのもある意味気持ち良いのですが、オーナーは長期のブランクの上、グライダーの経験が浅いので、重量の80%くらいの推力を得られるモーターを選定しました。
それでもかなり元気な機体になりますので、推力は3セルのリポで充電直後で80%、着陸時で50%くらいを目安にします。



これらの条件からブラシレスモーターのデーターを調べていたところ、E-MAXのBL-2215/20が良さそうなので、このモーターに決めました。

次にプロペラの選択ですが、このモーターのデータを見ます。
バッテリーは3セルのリポを想定していますので、定格出力電圧は11.1Vとなります。
この電圧に一番近いデータが
10.9Vの場合
10×5のプロペラで推力が1,200g、消費電流が24.5A
8×3.6のプロペラで推力が960g、消費電力が16.5A
となっています。




これらのデータの中間くらいの推力が出れば快適な上昇力が得られるものと想定してプロペラは9×6の折りペラを使用することにしました。
この条件でいくと、おそらくバッテリーが満充電時に推力1,050g消費電流が20A程度と予想されます。



次に、アンプですが、消費電流を20Aと仮定したとして、やや余裕をもたせて許容電流値30Aのアンプを選びます。今回はHiModelのPROFESSIONAL-30Aを使用することにしました。

最後にリポバッテリーですが
この組み合わせでスロットルをフルハイにした時に20Aの電流が流れると仮定した場合
3セル1800mAhのバッテリーを搭載した場合の稼動時間は
1.8A/20A×60分=5分24秒
となります。
実際には空になるまで飛ばさないとして実質約3分というところでしょうか。

重心位置を合わせるためにデッドウエイトを乗せるのであれば、容量の大きいリポを乗せた方がマシなので、3セル2200mAhのバッテリーを搭載すると
2.2A/20A×60分=6分36秒
となり、稼働時間は実質4分といったところでしょう。



というわけで、リポはKYPOMの K6 11.1V 2200mA 35C-70Cを使用することに決定しました。
モーターグライダーの場合、20~30秒で上空高く上がってからソアリングを開始します。
これが8回以上繰り返せる計算となりますから、もう十分な容量です。


このような形でソアラススポーツのパワーユニットを決定しました。
来週からは、これらのデバイスを使用して製作を進めていきます。



平成23年5月31日(火)までに「ナベさんの気ままなラジコン日記」に対するご意見や励ましのお便りをいただいた皆様の中から、抽選で1名の方に『ASW28(EPO製:メカ付)』をプレゼントします。



このASW28はスパンが2mあり、EPO製にしては大型機の部類に入ります。スロープをハイスピードでキンキン飛ばす機体ではなく、どちらかというとグランドサーマルを捕らえて上昇させるサーマルソアラーです。とはいえバラストを積んで重心位置を良く合わせて走らせて浮かせるタイプの機体です。
是非、ご応募ください。

今後も、第90回、第100回・・・と、10回ごとにプレゼントを提供させていただく予定です。
ご意見や励ましのお便りは、この下記の文章をクリックしていただくと入力できます。メールアドレスの記入をお忘れのないようお願いします。

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