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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(487)~ズリンZ-50の製作⑥~(2019/03/22)

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さて、今週もズリンZ50の尾翼の製作を進めます。順調に進めばエレベーターとラダーのリンケージまで行けちゃいそうです!



例によって水平尾翼に中心線を引き、接着面のフィルムを剥がします。



エポキシ系接着剤を使って水平尾翼を垂直尾翼に接着しますが、その前に左右のエレベーターを結合するコの字金具を入れ忘れないようにします。



エポキシ系接着剤が硬化する前に水平尾翼のジオメトリーが狂っていないか確認します。
ん~、主翼と水平尾翼の取り付け角はいいと思うんだけど・・・。垂直尾翼が若干左に傾いているかな・・・?!



水平尾翼のエポキシ系接着剤が硬化する間、瞬間接着剤を使ってエレベーターにヒンジを接着します。例によってヒンジの場所が分かるようにペンで印をします。



これが尾輪のパーツ類です。
ピアノ線の上の部分が曲がっています。しかも1箇所だけでなく複雑な曲がり方をしています(笑)。
でも、これくらいの曲がりなら、ラダーのバルサ材の厚さで吸収出来そうです。



尾輪がピアノ線に入りませんでしたので、ピアノ線の太さを計測します。
昔ながらのアナログノギスが2mmを指しています(笑)



ピアノ線の太さに合わせて尾輪の穴を広げます。
ドリルをペンチに挟んでグリグリと車輪を回します。



ピアノ線をペンチで曲げます。
結局、ピアノ線の丈夫の曲がっている部分は使いませんでした。



次に、ラダーに尾輪を挿入するための穴を開けます。
錐でおおまかに穴を空けた後、ドリルを使ってグリグリと・・・。



こんな感じに挿入できました。
接着は胴体に取り付けた固定用プレートを通してから行います。



一晩過ぎて・・・。 水平尾翼のエポキシ系接着剤が硬化したので、エレベーターとラダーを取り付けます。
ラダーのコの字金具と尾輪のピアノ線はエポキシ系接着剤で、ヒンジは瞬間接着剤を使って接着しました。



次はエレベーターとラダーのリンケージです。
ホーンはエルロンに使用した物と共通です。動翼の厚さによってビスの長さが変わっています。



サーボホーンの位置とヒンジラインの位置とエレベーターホーンの台座となるハードバルサ材の位置を睨みながらホーンの場所を決めます(笑)。



次はラダーホーンの位置です。
ラダーサーボの穴の位置から水平線を引いて決めます。



場所が決まったら、ラダーホーンを取り付けます。
この写真から、尾輪の取り付け金具の構造が分かると思います。



エレベーターとラダーのロッドアジャスターです。
ロッドを延ばす場合も、縮める場合も同じ調整シロを確保するため、ネジの中央部分にクレビスが来るようにします。
これ、判っていても意外と忘れ易いです(笑)。



エレベーターをニュートラルの位置にして、サーボホーンもサブトリムなどを使って中立にしたら、適当なピアノ線の長さに印をします。



ピアノ線を直角に曲げたら、キット付属のクイックキーパーで固定します。



同じ様にしてラダーもリンケージをします。
なんとかリンケージまで進みましたね!

今週はここまで。


それではまた来週!  (^o^)/~~


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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(193)~CANADAIR CL-415の製作④~(2013/7/12)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(194)~CANADAIR CL-415の製作⑤~(2013/7/19)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(195)~CANADAIR CL-415の製作⑥~(2013/7/26)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(196)~CANADAIR CL-415の製作⑦~(2013/8/2)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(197)~CANADAIR CL-415の製作⑧~(2013/8/9)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(198)~CANADAIR CL-415の製作⑨~(2013/8/16)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(199)~CANADAIR CL-415の製作⑩~(2013/8/23)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(200)~信州フライトツアー(前編)~(2013/8/30)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(201)~信州フライトツアー(後編)~(2013/9/6)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(202)~お便りのご紹介~(2013/9/13)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(203)~お便りのご紹介~(2013/9/20)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(204)~お便りのご紹介~(2013/9/27)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(205)~ASK21 Air CADETSのフライト!~(2013/10/04)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(206)~Mini Excellenceの製作①~(2013/10/11)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(207)~Mini Excellenceの製作②~(2013/10/18)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(208)~Mini Excellenceの製作③~(2013/10/25)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(209)~〔ほこ×たて〕 私は広坂正美さんの意見を支持します! ~(2013/11/01)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(210)~Mini Excellenceの製作④~(2013/11/08)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(211)~Mini Excellenceの製作⑤~(2013/11/15)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(212)~Mini Excellenceの製作⑥~(2013/11/22)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(213)~Mini Excellenceの製作⑦~(2013/11/29)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(214)~Mini Excellenceの製作⑧~(2013/12/06)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(215)~Mini Excellenceの製作⑨~(2013/12/13)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(216)~Mini Excellenceの製作⑩~(2013/12/20)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(217)~Mini Excellenceのフライトインプレッション!~(2013/12/27)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(218)~お便りのご紹介~(2014/01/03)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(219)~お便りのご紹介~(2014/01/10)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(220)~X3810 バックアップ電池の交換~(2014/01/17)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(221)~PCM9XⅡの2.4GHz化~(2014/01/24)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(222)~PCM9XⅡを飛行機仕様に~(2014/01/31)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(223)~ASK21 AIRCADETSの製作①~(2014/02/07)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(224)~ASK21 AIRCADETSの製作②~(2014/02/14)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(225)~ASK21 AIRCADETSの製作③~(2014/02/21)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(226)~ASK21 AIRCADETSの製作④~(2014/02/28)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(227)~ASK21 AIRCADETSの製作⑤~(2014/03/07)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(228)~ASK21 AIRCADETSの製作⑥~(2014/03/14)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(229)~ASK21 AIRCADETSの製作⑦~(2014/03/21)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(230)~ASK21 AIRCADETSの製作⑧~(2014/03/28)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(231)~ASK21 AIRCADETSの製作⑨~(2014/04/04)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(232)~ASK21 AIRCADETSの製作⑩~(2014/04/11)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(233)~お便りのご紹介~(2014/04/18)
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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(235)~お便りのご紹介~(2014/05/02)
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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(240)~ASK21 AIRCADETSの製作⑮~(2014/06/06)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(241)~ASK21 AIRCADETS フライトインプレッション~(2014/06/13)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(242)~お便りのご紹介~(2014/06/20)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(243)~YUGA premiumのフライトインプレッション~(2014/06/27)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(244)~零戦21型のフライトインプレッション~(2014/07/04)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(245)~雷電のフライトインプレッション~(2014/07/11)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(246)~その後のASK21 AIR CADETS~(2014/07/18)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(247)~LONG EZの製作①~(2014/07/25)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(248)~LONG EZの製作②~(2014/08/01)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(249)~LONG EZの製作③~(2014/08/08)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(250)~LONG EZの製作④~(2014/08/15)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(251)~台風と過ごした信州フライトツアー~(2014/08/22)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(252)~LONG EZの製作⑤~(2014/08/29)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(253)~LONG EZの製作⑥~(2014/09/05)
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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(258)~LONG EZ 初フライトなるか?!⑪~(2014/10/10)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(259)~LONG EZ 初フライト リベンジ!⑫~(2014/10/17)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(260)~ASK21 再び!~(2014/10/24)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(261)~ターメリックG3 リベンジ!~(2014/10/31)
 「ナベさんの気ままなラジコン日記」(262)~なぜか地域の文化祭に出展!~(2014/11/06)
 「ナベさんの気ままなラジコン日記」(263)~モーターグライダーMOAの製作①~(2014/11/14)
 「ナベさんの気ままなラジコン日記」(264)~モーターグライダーMOAの製作②~(2014/11/21)
 「ナベさんの気ままなラジコン日記」(265)~モーターグライダーMOAの製作③~(2014/11/28)
 「ナベさんの気ままなラジコン日記」(266)~モーターグライダーMOAの製作④~(2014/12/05)
 「ナベさんの気ままなラジコン日記」(267)~モーターグライダーMOAの製作⑤~(2014/12/12)
 「ナベさんの気ままなラジコン日記」(268)~お便りのご紹介~(2014/12/19)
 「ナベさんの気ままなラジコン日記」(269)~続・お便りのご紹介~(2014/12/26)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(270)~マサラ2のフライトインプレッション~(2015/01/02)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(271)~お便りのご紹介~(2015/01/09)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(272)~マイクロL19の製作①~(2015/01/16)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(273)~マイクロL19の製作②~(2015/01/23)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(274)~マイクロL19の製作③~(2015/01/30)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(275)~マイクロL19の製作④~(2015/02/06)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(276)~マイクロL19のフライトインプレッション~(2015/02/13)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(277)~シーラス SR22の製作①~(2015/02/27)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(278)~シーラス SR22の製作②~(2015/03/06)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(279)~シーラス SR22の製作③~(2015/03/13)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(280)~シーラス SR22の製作④~(2015/03/20)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(281)~シーラス SR22の製作⑤~(2015/03/27)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(282)~シーラス SR22の製作⑥~(2015/04/03)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(283)~シーラス SR22の製作⑦~(2015/04/10)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(284)~シーラス SR22の製作⑧~(2015/04/17)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(285)~シーラスSR22のフライトインプレッション~(2015/04/24)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(286)~お便りのご紹介~(2015/05/01)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(287)~シルキーウインドパンサーのパワーアップ①~(2015/05/08)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(288)~シルキーウインドパンサーのパワーアップ②~(2015/05/15)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(289)~シルキーウインドパンサー改のフライトインプレッション~(2015/05/22)
「ナベさんの気ままなラジコン日記」(290)~どうなる? ドローン!~(2015/05/29)

「ナベさんの気ままなラジコン日記」(345)~お便りのご紹介①~ (2016/06/24)

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「ナベさんの気ままなラジコン日記」①~ ラジコン黎明期 ~(2009/11/6)

空を飛びたい。大空を自由に飛んでみたい!
そんな夢を自分で作った飛行機に託して、大空をバックに自由自在に操縦できたら、どんなに素晴らしいことでしょう。今でこそ手頃な価格で良く飛ぶラジコン飛行機を楽しむことが出来るようになりましたが、昔の先輩方は大変な苦労をしながらラジコン飛行機を楽しんでいました。その頃の話を少ししてみたいと思います。

今から50年位前の話です。当時のプロポは非常に高価で(当時の大卒初任給の3倍くらい)持っている人は、ごく限られたお金持ちだけでした。ほとんどの人はシングルというボタン打ちの送信機で、右旋回はトン、左旋回はトントンと、まるでモールス信号のような操縦のし方をしていました。サーボも高価でなかなか手に入らず、代わりにゴムの力で舵を動かすエスケープメントという機械を使っていました。これは胴体内にゴムを張って、機体のお尻のところでゴムを巻きます。したがってゴムが巻き戻った時点でノーコンです。しかもこれが、どんな舵の打ち方をしても舵角は一定ですから、安定性の高い高翼機でないと上手く飛びませんでした。こちらから操縦しなければフリーフライト機のようにフワフワ飛び、旋回する時にトンと信号を送ると、機体はグラッと傾きました。「操縦しない方が良く飛ぶ!」とは、正しくこのことです。それでも操縦したことになるので、皆大喜び!それはもう大成功でした。

当時はARF機などなく、レーザーカットのバルサキットもなく、ダイカットされたキットはまだましな方で、中にはバルサに印刷しただけで自分でカッターで切り抜くキットもありました。それでも一生懸命作り、フィルムもないのでドープで絹を貼り、私のようにお金がない者は紙を貼っていました。燃料の潤滑油はひまし油で、添加剤はニトロベンゾールでしたからエンジンの始動性も悪く、エンジンが半日かからないなんてこともザラでした。大概エンジンがかかる前にバッテリーが上がってしまうんですけどね。バッテリーといえば、当時のプラグヒート用のバッテリーはコロイドバッテリーといい、現代のシールド型バッテリーと違って中の希硫酸が漏れます。これがズボンに付くと穴が開き、よく母親に怒られたものでした。このバッテリーの電圧は2Vなので、白金のプラグを使う時はニクロム線で電圧を落として使っていました。それでも、ラジコン飛行機が珍しいのでギャラリーもジット飛ぶのを待っていました。エンジンがかかると皆拍手喝采です!あの紫色の煙と独特の甘~い臭いは、今でも忘れられません。

さて、いよいよフライトです。風に向かって模型飛行機を手投げします。当時は操縦を教えてくれる人もなく、インターネットもない時代でしたから、みな独学でフライトに挑戦していました。手を離れた飛行機は、大きな放物線を描いて地面に吸い込まれていきます。そうなんです。この数秒間に、機体の傾きを目で把握して、逆方向に修正舵を打つ判断をして、修正舵はトンだったかトントンだったか頭の中で翻訳して、送信機に入力して、エスケープの反応を待つには、あまりにも短い時間なのです。
こうしてほどんどの場合は墜落してしまうのですが、それでもめげずに飛行機を修理して、次の週にはまたフライトに挑戦するのでした!


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「ナベさんの気ままなラジコン日記」②~Uコンの思い出~(2009/11/13)

ラジコンのWEBショップにUコンの記事を書くのはいかがなものかとも思いましたが、昔話ということでUコンの思い出を少し書かせてください。

私が子どもの頃、ラジコンは高価な趣味でしたから、見ているのが精一杯で、とてもじゃないですがラジコン飛行機を飛ばすことは出来ませんでした。しかし、中学生になってからラジコンではありませんがエンジン模型にチャレンジする機会が出来ました。それはUコンです!

Uコンの正式名称はコントロールラインといいます。2本のワイヤーでベルクランクを通してエレベーターを操作して飛ばす模型飛行機のことですが、2本のワイヤーと手元の半円形のハンドルを合わせますとUの字に似ていることから、通常はUコンと呼ばれています。このUコンなら安い物で5~6千円で揃いますから、通常の中学生のお年玉で手に入れることが出来ました。

最初は09クラスのベビースクラッパーという練習機にFUJIの099というエンジンを付けて飛ばしました。この2サイクルエンジンは、エンジンの左右に排気口があり、マフラーも左右2個のマフラーをスプリングで繋いだ物でした。また、このエンジンの特徴はエンジン後方のバックマウントに赤い燃料タンクが付属していました。当時は燃料の品質が良くなかったせいか始動性が悪く、なかなかエンジンがかかりませんでした。夕暮れまで、必死になってエンジンをかけて、やっとかかったところで離陸したのですが、風にあおられて墜落してしまいました。

それからはお金のない日々が続き、当時電波社から出版されていた「Uコン技術」(季刊)を買って読むのが趣味になりました。とにかく、また飛行機を買うお金がないですから、本を読みあさることしか出来ません。おかげでプライマー、サンディングシーラー、タルク、ドープなどの塗装用語や、ブレークイン、プライミング、オーバーチョーク、フューエルハンマーなど、エンジン始動用語などすっかり覚えてしまいました。

それから半年くらい経ったでしょうか。中学校の校庭でUコンを飛ばしている音が聞こえましたので、必死に駆け寄ってみました。その機体はサワイのファイヤーバードJrでOSの19を積んでいました。操縦していた人は、連続宙返りや四角宙返り、四葉のクローバーなど、難しいマヌーバーをいとも簡単にこなしていました。これはすごい!子ども心に感動し、その方が模型の神様に見えました。

次の歳の正月が来て、またお年玉が入ると、早速Uコン機を買いました。もちろん私も同じファイヤーバードJrとOSの19です。ラダーが2つありエンジンが倒立なため、機首がスマートでかっこいいです。それまでUコン技術を舐めるように読んでいましたから、下手ながらも製作と塗装は出来ました。操縦も肱や手首を曲げないようにとUコン技術に書いてあったことを呪文のように唱えながら初飛行に望みました。

友人に手伝ってもらって離陸したところ、これがベビースクラッパーとは打って変わって操縦し易いんです。エンジンのパワーがあるのでテンションも強く、機体も大きいので風の影響を受けず安定して飛んでいます。エンジンの振動がワイヤーを通じて直接身体に伝わってきます!やがて燃料が空になってエンジンが止まり、かろうじて機体を壊さずに着陸しました。
「これだ!僕の求めていたものはこれなんだ!」
着陸してから冷静になると、心の底から喜びがこみ上げてきました。


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「ナベさんの気ままなラジコン日記」③~仲良く楽しく!~(2009/11/20)

私が言うまでもなく、ラジコン飛行機は、とても健康的で楽しい趣味です。この素晴らしい趣味を末永く楽しんでいくためには、どうしたら良いのでしょうか。目標を持って進む。競技会に出場する。はいはい、それも一つの方法でしょう。しかし、全ての人に競技会に参加することを勧めるのは、いささか無理があります。
私は、ラジコンを長く続けていくためには仲間と楽しく過ごすことがとても大切だと思うのです。ラジコンを通じて知り合った仲間と楽しく話をしたり、自由に飛ばしたり、そんな週末を迎えるのが楽しくてし方がないという人間関係がベストだと思うのです。では、その様な関係になるには、どうしたら良いのでしょうか。ラジコン特有のエチケットやマナーを含めて、少し考えたいと思います。

①挨拶をする。
ラジコンといえども、人が集まれば社会が出来ます。その社会を円滑に運営するためには、決まりや約束事が必要になります。会った時や帰る時には明るく挨拶をして、自分が使用したいバンドの確認をするなど、話しやすい雰囲気作りをしましょう。

②その場の空気を読む
飛行場に着いたら、すぐにでも飛ばしたい気持は分かります。しかし、一度深呼吸をして回りの状況を良く見てみましょう。今、何機飛んでいますか?待っている人は何人いますか?自分と同じバンドの人は何人いますか?自分が機体を広げようとしている場所は、仲間の邪魔になるような場所ではないですか?よ~く確認してKY(空気が読めない)君などと、陰で言われないように注意しましょう。

③プロペラ後流に人はいないか
機体に燃料を入れて、バンドを確認したら、すぐにでもエンジンをかけたくなります。しかし、待ってください。そのプロペラの後流付近に人はいませんか?もし、その人が食事をしていたら埃をかけてしまいますから、良く気配りをしましょう。

④自慢話より聞き上手
苦労して作った愛機の話はしたくなるのは当然です。しかし、それも程ほどにしましょう。自分にとって心地よい話でも、相手にとっては自慢話としか思えないことが良くあります。自慢話はイケナイと言っている訳じゃありませんが、程ほどにして、相手の話も聞くようにしましょう。

⑤滑走路に長く立たない
操縦技術や機体の性質により、どうしても滑走路に立って離陸したい気持は分かります。しかし、いつまでも滑走路に立っていたら、他の方が飛行機を降ろせません。離陸したら、すみやかに滑走路から出ましょう。

⑥使わない時は送信機のアンテナをたたむ
飛行機を飛ばし終わって次の順番が来るまでは、送信機のアンテナはたたんでおきましょう。アンテナに足を引っ掛けて曲げてしまったり、間違って送信機のスイッチをONにしてしまった場合でも、アンテナをたたんであると電波の放射効率が下がるので混信の被害が少なくなります。といっても絶対に防げる訳ではありませんので、あくまで混信は禁物です。

⑦お礼を言おう
最近、電動の普及により、新しい知識が必要になってきました。昔から「聞くは一時の恥」と言いますから、聞くのはかまわないのですが、教えてもらったらプィときびすを返すのではなく、必ずお礼を言いましょう。教えて頂いた一つひとつは何気ない知識かも知れませんが、その人にとっては苦労して習得した知識かもしれません。何も物やお金をあげなくてもいいですから、社会人としてきちんとお礼の言葉を言いましょう。
いかがですか?最近、どうも仲間がよそよそしいと感じているあなた!もう一度気持ちを入れ替えてみてはいかがでしょうか。 


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「ナベさんの気ままなラジコン日記」④~プレフライトチェックの勧め~(2009/11/27)

ラジコン飛行機を飛ばしていて、一番悲しいことは墜落です。一生懸命作った飛行機を壊してしまうこと程悲しいことはありません。墜落は、自分の努力と時間と財産を失うことだけでなく、周囲の人の命や財産までをも危うくさせ、時には二度とその場所では飛ばせなくなってしまう可能性もあります。
当たり前のことのようですが、墜落させてはならないのです。私の場合、それに加えて雑誌の締切日がありました。もし、墜落してしまいフライトの写真も撮れず、フライトインプレッションも書けないとなると、そのページは空白になってしまいます。ですから、どうしても墜落させる訳にはいかなかったのです。
では、どうしたら墜落を未然に防げるのでしょうか。スカイスポーツの世界ではプレフライトチェック(Pre Flight Check)という言葉があります。直訳すると、飛行前点検とでもいいましょうか。これが実機になると更に細かくなり、ビフォーテイクオフチェックリスト(Before Takeoff Checklist)を代表とするさまざまなチェックリストがあります。これらを参考にラジコン飛行機用チェックリストを考えてみましょう。

①CG・舵角チェック
取扱い説明書どおりの重心位置、およびエレベーター・エルロン。ラダーなどが指定の舵角になっていますか。これは前日までに自宅でも出来ます。
②バッテリーチェック
 送信機、受信機、動力用バッテリー(リポなど)、スターターバッテリー、プラグヒートバッテリーなど、十分に充電されていますか。
③ウェザーチェック
 フライト当日の風向・風速・気温など、事前に天気予報をチェックしてきましたか。飛行場にウインドソックス(風見)を立てていますか。
④周波数チェック
 送信機のスイッチを入れる前に、他の人が同じ周波数のチャンネルを使っていませんか。また、自分がスイッチを入れることの了承をメンバー全員から取りましたか。
⑤モデルメモリーチェック
 送信機のモデルネームが、今自分が飛ばそうとしている機体名と合っていますか。私は、これを間違えて落とす人をかなり見てきました。
⑥各舵の動作チェック
 エレベーター上、下。エルロン右、左。ラダー右、左。スティックを動かしながら、ちゃんと声に出して各舵の動きが正常であることを確認しましょう。前日の夜、急遽サーボや受信機を交換した場合やリンケージの老朽化は要注意です。
⑦エンジン(モーター)スタートチェック
 飛行機の後方やプロペラの周囲に人や物が置いてありませんか。他人に迷惑をかけたり、物が飛んだり、プロペラを折ることもあります。送信機のフックが絡むと非常に危険です。
⑧上空チェック
 上空に何機飛んでいますか。ヘリやグライダーなど、飛行特性の違う飛行機は飛んでいますか。
⑨滑走路チェック
滑走路に人が入っていませんか。障害物はありませんか。他の飛行機が停止していませんか。着陸態勢に入っている飛行機はありませんか。離陸機より、着陸機を優先させましょう。

ざっと考えただけで、これだけのチェック項目があります。人間は忘れる動物です。日頃から十分注意しているつもりでも、何かの拍子に忘れてしまうことがあります。出来ればひとりでは飛ばさず、仲の良いお友達とペアを組んで、お互いにチェックし合いながらケアレスミスを未然に防ぎ、楽しいラジコンライフを送りましょう!



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「ナベさんの気ままなラジコン日記」⑤~実機に学ぶ離陸~(2009/12/04)

前にも述べましたように、模型飛行機という趣味を地域社会の中で続けていくためには、たかが模型飛行機とはいえ絶対に墜落させてなりません。今回は安全な離陸、失敗しない離陸について実機の例を視点に述べさせていただきます。
実機の世界にはV1とV2という速度があります。それ意外にもいろいろ定義されている速度があるのですが、V1は離陸決定速度といい、離陸中にエンジントラブルなどが起きた場合、V1という速度に達する前でしたら滑走路内に緊急停止することが出来ますが、V1を越えて緊急停止しようとすると滑走路をオーバーランしてしまいますから、飛び上がってから対処方法を検討します。検討といっても、ゆっくりと相談する暇はありません。
刻一刻と状況は変わってきますので、パイロットは管制塔と連絡を取りながら、マニュアルに沿って本能的に機敏に対処していきます。その止まるか、飛び立つかを決定する臨海速度をV1といいます。また、V2は安全離陸速度といい、飛行機が地上を離れた後も、安全に離陸を続行できる速度のことをいいます。
V1、V2 のように変数で表されているのは、機体重量(搭乗者数、燃料、貨物の重量)、滑走路の状態(乾燥、雨、雪、凍結)、フラップの角度、気温、気圧などによって変わってくるからです。実際には時速に換算しますと250Km/hから300Km/hあたりの速度になります。パイロットたちは、このような速度をコールしながら飛行機が離陸していきます。

このことをラジコン飛行機に応用してみましょう。残念ながらラジコン飛行機の場合は、目測以外でリアルタイムに飛行機の速度を知ることは出来ませんが、滑走路を眺めて「あの位置で離陸しなかったら、離陸を断念しよう」という位置P1を目安として作っておきます。また、機体が蛇行し始めたらすぐにスロットルを絞ります。この動作を何度もイメージトレーニングして頭の中にしっかりと叩き込みます。今まで、十分に機速がつかないのに、また蛇行してるのに、とにかく焦って離陸させて、その直後に失速して墜落という状況を何度見てきたことでしょうか。きっと、みなさんも見てきていると思います。離陸を断念することは恥ではありません。無理をして、強引に離陸させようとすることが恥じなのです。特に初飛行の場合は、信頼できる友人に助手をお願いして、冷静で客観的なアドバイスをしてもらうことが大切です。

次に安全離陸速度についてです。模型飛行機が地上を離れても、十分に機速が付くまでは急激な舵を打つことは禁物です。この時点では、機体は失速速度に非常に近く,十分な速度に達していません。舵を打つことによって機体の空気抵抗が増加して機速が落ちるのです。実機の場合、失速速度に近づくと翼から気流が剥がれ始め、操縦桿が振動し始めます。この症状をバフェットといいます。ラジコン飛行機の場合、バフェットをスティックで感じることは出来ませんが、十分に機速が付いて飛行機が安全高度に達するまでは、スティックから手を離してトリムを取る事は避けましょう。スティックのスプリングに負けないで、じっと我慢するのです。

ベテランパイロットになると、機速が十分でなくても滑走路に障害物などを見つけると、ひょいとローテーション(エレベーターアップ)してしまう場合があります。しかし注意して見ていると、その直後、すかさずエレベーターダウンの舵を打ち、飛行機を水平飛行か下降させて機速を増速させ事なきを得ています。これは、今まで飛行機を滑走させてきた運動エネルギーをエレベーターアップにより位置エネルギーに変換させたため運動エネルギーを失い、その後に失速が襲ってくるのを本能的に知っているからなのです。これを何も知らない初心者がまねをすると痛い目に会います。



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「ナベさんの気ままなラジコン日記」⑥~コース取りについて~

私も、たまには初心者の方に「コース取りの練習をした方がいいんじゃない?!」と声をかけることがあります。そうすると、ほとんど返ってくる答えは「別に大会に出る気はないから」とか「コンペティターを目指していないし」などという返事です。
もちろん、私も「F3Aを目指して真剣に頑張りなさい!」という気持ちはさらさらありません。しかし、サンデーフライヤーが普通に飛行機を飛ばす場合でも、コース取りはとても大事な要素になってきます。

いくら模型飛行機とはいえ、大空を自由に飛ばしたい気持は分かりますが、どんな場合でも飛行空域に制限が出てきます。たとえば、パイロットやギャラリーの上空、駐機場の上、駐車場の上、民家の近く、高圧線の近く、大きな木の近く、道路の上空、川や湖の上、太陽の方向などなど・・・。思いの外、飛ばしてはいけない場所はたんさんあります。
また、これに加えて風向きによっては、ランディングアプローチの方向や高度に制限が出てきます。このように、飛ばしてはいけない場所を避けて飛行させるには、おのずとコース取りに気を配る必要があります。

コース取りについては飛行機を飛ばす前の頭が十分に働く状況で判断します。午前と午後では太陽の方向も変わりますし、風向きも変わってきます。判らない時は、話しやすいベテランの方に相談するのも良いでしょう。
コース取りの方向が決まったらイメージトレーニングをしましょう。まずは、左右の肩の位置を結んだ線がコースと平行になるように立ちます。両足を肩幅くらいに広げてリラックスした姿勢で直立します。飛行中は肩を大きく動かしたり、操縦する位置を移動してはいけません。飛行機のコースが判りにくくなりますから、あくまで首だけを動かして飛行機を追います。最初は安全性を考えて、多少高目の高度がいいでしょう。
自分では水平直線飛行をしているつもりでも、とんでもないコースを飛行機が飛んでいる場合があります。右側が近づく人、左側が近づく人、だんだん遠くに行ってしまう人、だんだん頭上に近づいてくる人、だんだん高度が高くなる人、だんだん高度が低く・・・これは危険ですね!人それぞれに癖がありますから、操縦中は仲の良い有人に付いてもらい、アドバイスをしてもらうと良いでしょう。

この水平直線飛行は飛行機の操縦の基本中の基本で、水平直線飛行が出来ていなければ、どんなマヌーバー(曲技)も成り立ちません。簡単なループもパイロットの中心で出来なければなりませんし、スローロールも180°回転して背面になった時に、機体がパイロットの中心に位置していることが重要となってきます。ましてや、ローリングサークルやトルクロールなどの高度なマヌーバーが出来ても、あさっての方向で演技していては意味の無いことです。
「そこまで厳密に操縦を極めるつもりはない」とおっしゃる方もいるでしょう。それでしたら安全のために、せめて自分が操縦する飛行機を自分の背後にだけは持っていかないようにしましょう。着陸のためのランディングアプローチでも、風向きによってはきびしいコースを取らざるを得ない場合もあります。その時、しっかりとしたコース取りが出来ているかどうかによって、機体を壊すか安全に降ろせるかの分かれ道となります。
よく、「水平飛行3年」(ちゃんとした水平飛行が出来るようになるには3年はかかるという意味)と言われるのは、それだけ水平飛行が大事だということです。



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「ナベさんの気ままなラジコン日記」⑦~着陸のプライオリティー~

飛行機は合理主義の国アメリカで生まれ、発達していった移動手段ですから、その取扱いにも非常に合理的な方法が数多く見られます。実機の場合は綿密な航空管制が行われ、多くの飛行機が規則正しく、順序どおりに空港を離着陸しています。

では、ラジコン飛行機の場合はどうでしょう。ラジコンクラブとして、しっかりとした組織を持っているところには安全委員などがおりますが、それでも飛行場の安全を完全に守れるわけではありません。離着陸の指示くらいは出していますが、全ての飛行機の状況を把握して適切な指示を出すのには限界があります。
よって、安全委員のみでなく、個人個人のラジコンフライヤーがある程度のモラルや航空機の基礎的なルールを理解していれば、事故は未然に防げるものです。特に着陸時の事故は多く、これらを回避するためには、プライオリティー(優先順位)という非常に合理的な取り決めがあります。

例えば、ラジコン飛行場の場合で、着陸しようとしている機体と離陸しようとしている機体が同時になった場合、どうしたらいいでしょうか。着陸態勢に入った機体は燃料又は電力の残量が少なく、飛び続けるのには限界があります。また、ピュア(動力のない)グライダーの場合は、ゴーアラウンド(着陸のやり直し)が出来ません。よって、こういう場合は当然のことながら着陸が優先となります。機体が着陸して回収されるまでは、離陸は待ちましょう。

 次に、複数の着陸態勢の飛行機が、同時にファイナルアプローチに入ったとします。この場合は基本的には「弱者優先」の考え方を取ります。最優先する機体は、リンケージやラジオの不具合などでノーコンとなった飛行機で、次にエンジンストップした飛行機となります。次に無動力のグライダー。それから電動機、エンジン機、ヘリコプターとなります。これは、あくまで「基本的には」です。
まず、ノーコンになった飛行機を最優先するのは、みなさん異論はないでしょう。危なくて、誰も近づきたくないはずですから。次にエンストした飛行機とピュアグライダーの比較です。どちらも動力はありませんが、滑空比が違いますから一般的にはグライダーの方が滞空時間が長くなります。よって、エンストした飛行機を先に着陸させてあげて、その間グライダーは我慢して飛んでいてもらいます。スピードも飛行機の方が速いですから、空中衝突を避ける意味でも先に飛行機を降ろします。
次に、ピュアグライダーと動力機ですが、これはグライダーを先に降ろさせるのに異論はないと思います。グライダーには動力がありませんから着陸するまで、飛行機は残りの動力で飛んでいてもらいましょう。

さて、電動機とエンジン機の比較ですが、「弱者優先」という考え方からですと少し微妙になってきます。以前は電動機の方が非力でしたが、最近のブラシレスモーターはエンジン並みのパワーを持つようになってきましたので、燃料の残量という観点からしか優劣の付けようがなくなってきました。とはいえ、まだまだ非力な電動機は多いので、今までの経過措置として電動機を優先してあげましよう。

最後にヘリコプターですが、私は別にヘリコプターに偏見がある訳ではないのですが、ヘリコプター場合、飛行機と違ってダウンウインドレグ→ベースウインドレグ→ファイナルアプローチというランディングシーケンスを守らなくても着陸できますので、しばらく上空でホバリングしながら待機してもらい、滑走路が空いたら好きな場所に降ろせばいいことになります。
このような基本的な考え方をラジコンフライヤーのみんなが共通理解していれば、安全委員の負担が軽くなり、事故も少なくなってくると思います。
最後にフライヤー同士の立ち位置ですが、緊急事態に陥った時にお互いの声が届くよう、ある程度近い位置で操縦しましょう。



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「ナベさんの気ままなラジコン日記」⑧~楽しい空撮~

私たちがいつも操縦しているラジコン飛行機は、どんな景色の中を飛んでいるのでしょうか? いささか苦しいですが、自分がラジコン飛行機になったつもりで想像してみるのも楽しいものです。
電動のラジコン飛行機のパワーユニットがこれだけ高性能化した現在、私たちは空撮によってラジコン飛行機が飛んでいる周囲の景色を見ることは、もはや夢ではなく、誰もが気軽に出来る現実になりました。

 ラジコン飛行機による空撮は、確かにエンジン機の時代から挑戦する人はいましたが、エンジンの排気オイルやエンジン特有の振動の問題があり、また高価なカメラを搭載して空撮に挑戦するのは、一部のマニアだったかもしれません。
 しかし電動飛行機がこれだけ普及したことは、空撮をより身近なものにしました。 まず、第一に騒音がほとんど無いため撮影場所を選ばなくなりました。以前のエンジン機ですと、早朝や民家の近くの撮影は困難でした。
 次に振動の問題です。電動飛行機はモーターのオン・オフが出来るため、飛行機を出来るだけ高く上げて、モーターをカットした後、滑空しながら撮影すれば振動の問題は解消されました。最後に排気オイルの問題ですが、これも言うまでも無くまったく問題ありません。それに加えて、デジタルカメラの軽量化・低価格化・高画質化が空撮の普及への後押しをしてくれました。

 それでは空撮用のカメラ基台の作り方ですが、写真でご紹介しましたように、非常に簡単です。 デジカメを固定する航空ベニヤとバルサブロック、それにシャッタを押すためのサーボがあれば十分です。カメラを胴体側板に固定して撮影する場合、主翼の映り込みを少なくするためにバルサブロックでカメラ基台に傾斜角を持たせます。 また、カメラの着脱方法を色々と試してみたのですが、今のところマジックテープを利用するのが便利です。マジックテープの剥がれを防止するためには、ベニヤ板にエポキシを塗り、接着剤が乾いてからマジックテープを貼ると良いでしょう。
 シャッター用のサーボは送信機のギヤスイッチを使って操作します。 私の場合はギヤスイッチを後ろに倒しても、手前に倒してもシャッターが切れるようにTA(トラベルアジャスト)で調整しています。シャッターボタンは半押しの状態でピントが合ってから切れるのが正常な動作ですから、速度の速いサーボは必要ありません。

 カメラ基台が出来上がったら、早速飛ばしてみましょう! カメラを胴体の側板に固定して撮ると、臨場感のある画像が撮れます。また、胴体の底板に固定して撮ると、画像は地図のようになります。
大概のデジカメには省エネモードが付いていますから、例えば30秒程度シャッターを切らないと電源が落ちてしまう場合があります。 最近は大容量のメモリが比較的安くなりましたから、パチパチと写しながら機体を上昇させていくのもいいでしょう。

 機体が点になるぐらい上昇させたら、モーターをカットして撮影です。 被写体の方向と太陽の方向を考えて撮影しないと逆光になります。 また、飛行機は風上に向きたがりますから、風の方向と撮りたい風景の方向により、胴体の左右どちらにカメラを取り付けるか判断します。
 以前、ブラシモーター+ニッカドバッテリーの時代は、だらだらとやっとの思いで上昇していましたが、最近のブラシレスモーター+リポの組み合わせですと、ストレス無く上昇していきます。

 本格的なデジタル一眼レフと大型機の組み合わせも良いのですが、いろいろな風景の写真を撮るようになってきますと着陸の条件の悪い場所でも無事に降ろさなければなりませんので、低翼面荷重の小型電動機とコンパクトデジカメの組み合わせ方が気軽に楽しめたりもします。
  いろいろな写真を撮ったら、家に帰ってパソコンで再生する瞬間がとても楽しいものです!みなさんも挑戦してみてはいかがですか?


初期の頃の空撮ですね。カメラ基台に取り付けたタッピングビスにゴムを引っ掛けて胴体に取り付けます。


左が2号機のカメラで、右が3号機です。サーボの取り付け方も改良し、カメラもだんだんと高性能になってきます。


北海道の900草原を写しました。この頃は主翼がかなり写り込んでいます。


千葉県九十九里浜の海岸です。胴体の底板に付けて取りました。波の様子が幻想的です。

私の住んでいる街です。新興住宅地とのどかな田園風景が広がります。


千葉県のスロープエリアです。海上上空から撮影しました。このようなアングルは空撮でないと撮れません。



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