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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(107)~パプリカの製作④~(2011/11/18)

ナベさんのプロフィール

(過去の日記はこちら)


今週もお便りの紹介をします!

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大阪より初めてお便り致します
まずは100回執筆おめでとうございます 
以前エアワールドで執筆されてた時はてっきりプロの方だと思っており、記事を参考にイヴォルブやシュトルヒを買って製作させて頂きました ラジコン日記はここ1~2ヶ月前から拝見させて頂いておりますが なかなか役に立つ記事が多くいろいろと参考、実践させて頂いております
これからも楽しみにしておりますのでいろいろな機体の製作記事やフライトインプレッションをお聞かせ下さい
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お便りありがとうございます!

原稿を書いて、原稿料をいただいて、生計を立てるのが執筆業のプロだとしたら、私はプロではないかも知れません。
確かに原稿を書いて、原稿料をいただいてはいますが、どこの雑誌の原稿料も微々たる物で、ボランティアか趣味程度のものと割り切らないとやっていけない金額です。
ですから、私に限らずラジコン界で執筆業としてのプロはいないと思います。
時々メーカーや業者の方が書いている原稿を見ますが、自己の取り扱う製品についてしか書かないのが暗黙の了解のようです。

話は脱線しますが、ラジコン雑誌のようなメジャーな媒体に連載を持って原稿を書くということは、かなり気を使う仕事です。

例えばメーカーや広告主など、スポンサーの商品について悪いイメージを持つ内容の記事は書けません。
最初の頃は、私もこの業界のことを知らなかったので、「飛ばない」とか「取扱説明書が不十分」などネガティブなことを書いてしまい、よく編集段階で修正された記憶があります。

編集部からページレイアウトが上がってくると、そのマスに合わせて文字数と行数が指定されます。この文字数と行数に合わせて文章を書くというのは、慣れるまでかなり苦労します。編集部員もラジコンのことを良く知らないので、あまり重要でない写真を大きく取上げたり、重要な写真を落としてしまうことがあって、数回後には私がレイアウトの指示を出していました。

執筆作業の中で一番緊張するのは、やはりフライトロケです。
フライトロケの1週間後には原稿の締め切りが迫っていますので、その飛行機が飛ばないことにはインプレッションの書き様がなくなってしまうのです。ですから、何が何でも飛ばすしかないのです。

ある日、水上機のフライトロケがありまして、その飛行機が全く離水しなかったんです。
現場には重い空気が流れて、私もカメラマンも編集部員も途方に暮れました。
このスタッフの中で飛行機を改良できるのは私しかいませんから、それはもう必死に無い頭をフル回転させて打開策を練りました。

家に帰ってから
① 水跳ねを防ぐためにフロートの形状を変更する
② フロートの支柱を補強する
③ モーターを交換する
④ プロペラのダイヤを小さく、ピッチを多めに変更する
⑤ 機体を出来るだけ軽量化する
などなど、考えられることは全て改良しましたところ、その水上機は翌週に無事に離水しました。

あの時、もしあの水上機が飛ばなかったら、フライトインプレッションのページはどうなっていたのかと、今考えても恐ろしくなります。


さて、余談はそのくらいにして、パプリカの製作に入ります。



主翼を胴体に取り付ける部分の製作をします。
左右の主翼にカンザシを通して一体化します。



主翼結合部がズレないように、上面下面ともにマスキングテープで固定します。



取扱説明書に印刷されている型紙を主翼に貼り付けて、主翼固定用のビスの穴をドリルで開けます。
パプリカの製作の内で一番神経を使う作業です。
まず最初は主翼のみに開けます。
主翼の下に不要な木材を宛てて、ドリルが作業マットを傷つけないようにします。



ドリルの穴が垂直に開けられたか、また主翼固定用のビスが問題なくツメ付きナットに通るか確認します。



ビス穴の型紙を付けたまま、主翼を胴体の上に載せてマスキングテープで固定します。
その上からドリルで胴体に穴を開けます。



主翼固定用のビスが通る穴が開きました。主翼に開けた穴がドリルのガイドになりますので、割と簡単に胴体に穴を開けることが出来ました。



主翼取付けビスの受け台を胴体の内側に接着します。
接着剤が硬化する前にビスを通して位置合わせします。



胴体に主翼が取り付けられました。
このまま接着剤が完全に硬化するまで、一晩寝かせておきます。



主翼にデカールを貼ります。
キット付属のデカールを切り取り、パッケージの写真を参考にして貼る位置を決めていきます。
デカールは古くなると角の部分が剥がれやすくなるため、鋭角の角は写真のようにカットしておきます。



デカールをきれいに思った位置に貼るため、デカールの裏紙の一部をハサミでカットします。



デカールの貼る位置を確認します。



デカールを貼る位置を決めたら、裏紙を切り取った部分から貼っていきます。デカールの位置が固定されたら、残りの裏紙を剥がしながら、空気が入らないように注意して貼ります。



このくらいの大きさのデカールなら、空気は入らないと思います。
最後にデカールの上からティッシュで押さえておきます。



こちらのデカールも同じように貼ります。
こちらのデカールは大きいので、貼るのに自信が無い場合は、水に中性洗剤を少量混ぜた液体を主翼表面にスプレーしてから貼ると空気が逃がせます。



無事に空気が入ることなくデカールを貼り終えたので、ティッシュで押さえて完了です。



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