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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(93)~サーボの消費電力を測定する~(2011/08/10)

ナベさんのプロフィール

(過去の日記はこちら)



先日お恥ずかしい話ですが、Ka-8b(サーマル工房製バルサキット)というスケールモーターグライダーを落としてしまいました。
作って2年間くらいは正常に飛んでいたのですが、ある日突然空中でサーボが動かなくなって(そういうことにしておいてください!^^;)ノーコンで墜落です。

それから修理して3年、また同じ症状で墜落です。
このグライダーは私がとても気に入っていた機体ですから、そうそう落ちては困るのです。
(落として嬉しい人はいないと思いますが!^^;)

いろいろと原因を考えてみたのですが、どうやらアンプのBECの容量が足りないのではという推論が立ちました。

そしてクラブの仲間と井戸端会議がはじまります。
「腕のせいじゃないの?」
はいはい、そう言われるのは十分予想しておりました。
「普通BECってサーボ4個までと言われているよね」
確かに説明書にはそう書かいてあります。
「デジタルサーボって、電気食うんじゃない?」
そうですよね、サーボホーンに負荷が掛かっていなくても電力を消費していますからね。

私のKa-8bはエルロンサーボが2個、エレベーターサーボが1個、ラダーサーボが1個、スポイラーサーボが1個、計5個のサーボを使用していて、そのうちデジタルサーボを4個使用しています。
そのことを仲間に伝えると
「おまえが悪い!」
という結論に達しました(笑)

それではBECを止めて、3端子レギュレーターを付けるにしても、別電源にするにしても、とどのつまりは使用しているサーボにどれだけの電流が流れているのかを知っておくことは良いことだと気が付きました。(遅い?)
そこで早速、サーボ、受信機を含め、使用している機体のトータルの消費電流を測ることにしました。



まずは準備する材料です。
シュリンクチューブ×2色、30から50cmくらいの延長ハーネス1本、ワニ口クリップ×2個を用意します。



次にデジタルテスターです。我が家にもテスターくらいは置いてあるのですが、DCA(直流電流)レンジでは最高600mAまででした。
昔のテスターって意外と計れないんですね。
そこで、DIY店に行って10Aまで計れるマルチテスターを買ってきました。
価格は3千円でお釣りが来ました。今は、すごく安くなっているんですね!
しかし、家にテスターがあって、実際に使用している家って何軒に1軒の割合なんだろうと考えてしまいます。



色違いのシュリンクチューブをハーネスの中に入れます。
入れるときはラジオペンチを使ってこの様に広げて入れます。



テスターの測定端子を間違わないように、色違いに入れます。



ライターで炙ってシュリンクチューブをフィットさせます。これはリード線をカットしてワニ口を付けた時に、リード線が、どんどん裂けていくのを防ぐためのものです。



マイナス側のリード線(茶色)をカットします。別プラス側のリード線(赤)をカットしても良いのですが、中央は切り辛いのでマイナス側をカットすることにしました。



リード線をカットしたら、被服を剥いて半田メッキをします。



ワニ口とリード線を半田付けします。



リード線が外れないように、しっかりとカシメておきます。
黒い方のワニ口も同じように半田付けします。



こんな感じであっけなく完成しました。
ニッカドに接続すると、赤い線を左から右に電流が流れ、受信機とサーボを通って茶色の線を右から左へ流れることを想定してワニ口の色を決めました。



Ka-8bの消費電流を測定します。
測定の方法は
① アンプを逆方向電流で壊さないために、アンプのコネクターを受信機から抜きます。
② 今、作ったハーネスを受信機の空いているチャンネルに入れます。
③ マルチテスターのレンジを10Aにして測定端子にワニ口を取り付けます。
④ 受信機用のニッカド電池を接続します。

これで、送信機のスティックを思いきりグリグリと動かせば消費電流が測定できます。
今、アイドリング状態で0.09A流れています。
さすがに一人で送信機のスティックを動かしながらピーク時の写真を撮ることは出来ませんでしたが、ピークで1.02A流れていました。
5サーボのうちデジタルサーボが4個の割には、意外と電流値は少ないようでした。

この後、3Aの三端子レギュレーターを付けたので、電源は申し分ないものになりました。



今度はパプリカの消費電流を測定します。
このモーターグライダーは、エルロン×2個、フラップ×2個、エレベーター1個、ラダー1個の計6サーボです。
すべてアナログサーボを使用していますが、Vテールにバタフライミキシングを装備しているため、常に複数のサーボが同時に動いています。

写真のようにアイドリング状態で0.05A流れています。
同じく送信機のスティックをグリグリと動かしたところ、ピークで1.48A流れました。
こちらの機体はアンプに4AものクールBECが装備されていますので、2倍以上の安全率になります。

みなさん、いかがでしょうか?
少ない予算でサーボの消費電流を測定することができました。これらの測定値を参考にアンプやレギュレーターを選ぶことが出来ます。
上空では風圧がサーボに掛かっていますから、地上以上に電流が流れているものと思います。電源には十分な安全率を取ってフライトを楽しみましょう!

※ これでも落とした場合は、もはや言い訳は出来ませんので、原因は完全に私の腕のせいでしょう。ちなみに、巷ではこのことを「指ノーコン」と言うらしいです!^^;



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