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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(32)~バルサキットを作ろう!①~(2010/06/11)

唐突ですが、今週からバルサキットを作ってみたいと思います。
このARF機全盛の時代に、なぜバルサキットなのかと不思議に思われた方もいると思いますがバルサキットを製作すると
①飛行機の構造が理解できる。
②AFR機の修理も出来る技術が身に付く。
③中には自作への道が開けるかもしれない。
などと多々利点がありますから、一度バルサキットの製作に挑戦してみるのも良いでしょう。

ARF機の製作に比べて時間がかかりますが、すでに飛ばす機体を何機か持っている方なら、生活の合間を見て、少しずつ作っていくのも楽しいものです。
さて、今回取り上げるバルサキットはムサシノ模型飛行機研究所のツインプラム号です。
ムサシノ模型飛行機研究所といったら、今から40年以上も前からバルサキットを生産している老舗中の老舗のメーカーです。なにしろ機体の名前もツインプラム号ですから、今時「~号」のつく名称の機体はなかなか見つかるものではありません。なにせ、私の知っている「~号」の付く名称は、鉄人28号(横山光輝)と流星号(スーパージェッター:久松文雄)くらいなものですから。
 話は脱線しましたが、昔のバルサキットはペイロードに余裕があります。昔の重いエンジンに重い受信機、さらに重いサーボや重いニッカドを乗せることを前提に設計されていますから、今の超軽量受信機や超軽量サーボを乗せれば楽に飛ぶことが容易に判ります。
 本来、このツインプラム号は09エンジンを2基積むことになっていますが、今回は、今風にブラシレスモーター+リポの仕様に改造してみましょう。




これがツインプラム号のキットの箱です。なにしろ40年前のキットですから、箱の周りにカビが生えています。双発エンジンが片肺になっても墜落しないように、左右のエンジンに極端なサイドスラストが付いています。なかなかクラシカルな機体です。



バルサ材をまとめた輪ゴムが溶けていますね!現代のレーザーカットのバルサキットに比べると、正に素材キットです。ここでもう卒倒しそうになった方もいるかもしれませんが、大丈夫です!一つひとつ焦らず確実にくみ上げていけば、必ず完成します!



手始めに胴枠から作って行きましょう。石膏ボードの上に設計図を貼り、さらにその上にサランラップを貼って、その上でバルサ材を接着します。胴枠の端は多少長目に作っておいて、接着剤が硬化したら、このようにサンディングボードで整形します。



この調子で水平尾翼と垂直尾翼も作ります。出来上がったら、大き目のサンディングボードで表面を軽くこすれば、段差が取れます。まずは、この辺でウォーミングアップを!



ノーズコーンを作ります。部材を安定して保持できないので、瞬間接着材をスポット的に使って接着していきます。接着剤が乾いたら、軽くサンディングしておきましょう。



メインギアの部分は、最近のムサシノ機のように改造します。写真から判りますが、ピアノ線を2mmベニヤ板でサンドイッチする構造です。



設計図に合わせて胴体側板を作ります。この段階で胴体側板の外側をサンディングしておきます。内側はサンディングする必要はありません。胴体をくみ上げてからサンディングすると、胴枠の部分だけ削れてしまいます。接着面が広くて多少位置調整が必要な部分は瞬間接着剤ではなく、セメダインCを使ってマチ針で固定します。



胴体側板に胴枠を接着します。胴体が曲がらないように、最初は瞬間接着剤をスポット的に点付けし、曲がりを矯正したら、本格的に接着します。



だいぶ胴体が形になってきました。この辺まで来ると、バルサキットを組み上げる目途が立ってきました。主翼が接触する周辺もサンディングボードを使ってきれいに整形します。



胴体の上面と底面のバルサ材を接着します。バルサ材の接合面に段差が出来ないように、全体を接着してから、胴体に貼ります。接着剤がはみ出さないように、バルサ材をマスキングテープで繋ぎ合わせてから接着材を流します。接着剤はセメダインCを使うか、少量の瞬間接着剤でもいいです。



バルサ板の接着剤が硬化したら、表面を軽くサンディングボードで整形します。胴体に接着する前にサンディングする理由は、先程と同じく、胴枠の部分だけ削れないようするためです。



胴体側も段差が出来ないようにサンディングボードで整形しておきます。



胴体に底板を接着します。接着面が広いのでセメダインCを使います。接着剤が乾くまでの間は、写真のようにマチ針で固定しておきます。



胴体の表板と底板の接着剤が硬化したら、全体にサンディングをかけて側版との面を合わせます。あくまで面を合わせるのが目的ですから、削り過ぎないように。



こんな形で胴体が完成しました。まだまだ微調整をする部分もありますが、自分で作った飛行機が形になってくれば楽しいものです。

さて、来週は主翼の製作をします!


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