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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(344)~どうする?改正航空法!~ (2016/06/17)

ナベさんのプロフィール

(過去の日記はこちら)



私のところに気になる1通のメールが届きました。

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こんにちは、いつも拝見させてもらってます。

昨年12月より無人航空機に関する航空法が施行されました。
F3Aやグライダーは150mの高度規制に引っかかるので申請が必要なのですが、多数のラジコンクラブがわからないことだらけの中何とか許可を取ろうと四苦八苦しているようです。

私たちのクラブも申請する予定でいますが、いろいろ調べていくうちに各ラジコンクラブは考えかたが二分している事に気づきました。
「ドローンのせいでとんだとばっちり、面倒だし業腹だけど法律で決まってしまった事だから仕方ない、申請し許可を取る」
と言うクラブと
「今まで何も問題おきず大丈夫だったのだから申請しない、高度も150mは超えないように飛ばせば良いだけの話し」
このように考えが分かれていると感じます。

私が所属しているクラブはフルサイズのスタント機は飛ばさないしグライダーもハンドランチが少数だけなので高度を気をつければ申請しないでも大丈夫ではあるのですが、ラジコン飛ばすのにいちいちそういう事気にしながら飛ばすのは嫌。
何か事故があった場合は申請許可取って無いと分が悪くなるのではないか。
一般人からの通報が心配(高度守っていても悪意ある一般人が半端にかじった航空法の知識で通報)
以上の理由で正しく申請し許可もらえるのならば申請して堂々と飛ばそうとなりました。

今回の件、空物RC界にかなり衝撃と動揺がおきましたが、ナベさんはどのようにお考えでしょうか?

空好き人より
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空好き人さん、お便りありがとうございます。
そして、返事が大変遅れて申し訳ございませんでした。

まず、高度150m規制の件です。
私たちの仲間の間で「いったい高度150mって、どの程度の高さなんだろう?」という疑問から、RCグライダーに高度計を載せて、テレメトリーで高度のデータを送信機に送り返してみました。

その結果・・・。
「意外と150mって低い」
「ちょっと高度を上げると150mを軽く超えてしまう」
ということが判りました。

これはもうシトロンクラスの小型グライダーでも軽く超えてしまう高度です。
高度150mって、2mクラスの中型グライダーや3mクラスの大型グライダーに至っては
「いよいよこれからサーマルを狙う高度」なのです。

ですから、高度150m以下で飛ばすには、かなりのストレスがかかることが判りました。

さらに実験は続きます。
それでは、例えば高度100mの機影が高度200mになると1/2になるか、高度300mになると1/3になるのかというと、答えはNOでした。

高度100mから高度200mになると機影はそれなりに小さくなるのですが、驚くべきことに高度200mと高度300mでは機影の大きさはそれ程変わらない。 という結果が出ました。
これは私だけの感覚ではなく実験に立ち会ったクラブ員全員に共通する感覚でした。

私の感覚ですと、シトロンクラスの小型グライダーでは高度300mに達すると機影が点になってしまうので、高度300m以上は不用ですが、大型グライダーになると出来れば飛ばしたい空域と感じました。
今回の改正航空法で法的には規制が掛かってしまいましたが、少なくとも高度200m~300mの空域はラジコンフライヤーにとって大変魅力的な空域といえます。



国土交通省WEBサイトより引用


よって、私の結論ですが
「高度150m以下でストレスをためて飛ばすのなら、申請をして高度300m以下を伸び伸びと楽しんで飛ばしたほうが良い」
と思いました。

ちなみに許可申請ですが、私が所属しているクラブの場合、会員名簿や会則はもとより飛行場として土地を借りている賃貸借契約書の写しまで提出していますから、クラブのように組織化していない、ただの愛好家の集りでは申請は困難です。

さまざまな困難を越えて申請をして頂いた所属クラブの会長様にこの場をお借りしまして御礼を申し上げます。
ありがとうございました。
                                            ナベさん



さまざまな困難を乗り越えて申請し許可が出たと会長から通知がありました。



ただし、ムサシノ模型飛行機研究所のホリディのように全備重量が200g未満のものは「無人航空機」ではなく「模型航空機」に分類されるため、改正航空法の適用除外となります。
それでも周囲の安全確認を十分にして楽しむことは従来どおり必要ですね!



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