「ナベさんの気ままなラジコン日記」(420)~復活なるか! 懐かしのパイパーカブJ3 その③~ (2017/12/01)
先週お約束しましたENYA120-4Cエンジンのメンテナンスの解説をしていきます。エンジンの分解なんてめったにやりませんから、頭の中の記憶のある内にブログに留めておきましょう。

まずは6角レンチを使ってロッカーカバーを外します。
ねじ山を潰さないようにレンチをしっかりと差し込んで
エィッ!
こんな感じです。

蓋を開けてみたらバルブロッカーが見えました。
押してみるとペコペコとバルブが開きます。
おおっ~!
こんな仕組みになっているんだ~。

次にキャブレターを外します。
こちらはキャップボルト1本で固定されていました。

キャブレターがスポッと外れました。
キャブレターの内側にOリングが見えます。
Oリングを介してマニホールドに差し込まれていました。

次はいよいよエンジンベッドを分解します。
ん~大手術になってきた・・・。

上から見るとこんな感じです。
M4のキャップボルトが5本、星型に配置されています。

恐る恐るエンジンヘッドを外してみました。
すると・・・。
M4のキャップボルト5本中、2本が折れていました。
クラブの仲間が
「そこはめったに折れないんだけどなぁ」
と言っていました。

エンジンベッドの裏側です。
吸気バルブ、排気バルブ、点火プラグが見えます。
多少は汚れていますが30年使った割には綺麗な方だと思います。

ピストンとシリンダー周りです。
燃料の燃えカスがドロドロしています。
たぶん私の血管の中もこんな感じにドロドロしていると思います。
プッシュロッドはタペットとロッカーに上下から挟まれているだけで、プッシュロッドチューブとは接触していません。

プッシュロッドが曲がっていたので、クラブのアドバイザーYさんに言われたとおりにプッシュロッドを叩いて直線になるように直します。

おおよそ真っ直ぐになったら、2000番のサンドペーパーを掛けた後ピカールで磨きます。

この際、ロッドチューブも磨いておきました。

どうでしょう!
まるで新品みたいに綺麗になりました。

次はタイミングギアボックスを開けます。
なんか、自分で組み直せるのか心配になってきました。

蓋を開けたらこんな感じになっていました。
吸排気カムシャフトの位置が自分ではよく分かっていません。
もう後戻りは出来ません。

反対側はこんな感じになっています。
真ん中のギアがクランクシャフトに繋がっていて、これでカムシャフトを回しているんですね。
ガスケットは破れていますから、これは交換です。

これがタペットです。
最初に分解したとき、プッシュロッドが曲がっていましたから、この部分に相当なストレスが掛かっていたものと思われます。
最初に分解したとき、動きが渋かったですから。

タペットに傷が付いていたので、2000番のサンドペーパーを掛けます。
その後、ピカールで磨いて動きの渋さを取り除きました。

再びカムギアを組み直してみました。
ん~こんなんでいいのかなぁ???
こういう時、少数派ユーザーは辛いですが、どうしょうもなくなったらメーカーに出せばいいんだと腹をくくりました(笑)

分解したとき、タペットの隙間がガバガバでしたので、あらためまして隙間の調整をします。
適正な隙間はエンジンが冷えている時で0.05~0.10mm位らしいです。
私、生まれて初めてシックネスゲージを使いました!^^;

自分で分解したエンジンを自力組み立てられるようになって、少しスキルが上がったような気がしました。
(あくまで気持ちの問題ですが・・・。)
再びエンジンをパイパーカブに取付けて試運転を待ちます。
それではまた来週! (^o^)/~~
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