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「ナベさんの気ままなラジコン日記」(437)~OMEGA-Eのフライトインプレッション~(2018/03/30)

ナベさんのプロフィール

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まだまだ寒さの残る3月中旬、OMEGA-Eの初フライトの日がやってきました。 今日の予報では最高気温は14度でしたが、午前8時の気温は寒いです。 幸い、風速が0.5から2m/sと微風でしたから初フライトには最適な天気となりました。



カメラマンや取材の支援をしていただけるRC仲間が到着する前にOMEGA-Eを組み立てます。
他のグライダーと比べて精度が非常に良いので、主翼ひとつ差し込むにもカチッと組み上がります。
カンザシの断面が正方形なので、主翼を差し込むときに主翼が回転してしまう事もありません。
気がかりだったコネクターも片翼でエルロン用とフラップ用の2箇所、左右合計で4箇所になりましたが、手間のかかることはありませんでした。

何より助かった事は、機体を組み立てる際「工具を必要としない」ことです。
あえでいうならば、住友3Mのテープと鋏だけです(笑)



フライト前に記念写真を撮っておきます。
OMEGA-Eの主翼は楕円翼でとても美しいものです。また尾翼も鮫のひれのように流線型をしています。
撮影が午前8時でしたので、まだ太陽が低く機影が長く写っています。

ちなみに私の製作したOMEGA-Eの全備重量は1,273g(3セル2200mAhリポ174gを含む)になりました。2mクラスのグラスシャーレ機の割には軽量な部類に入ると思います。



OMEGA-Eを後方から見てみます。 機体が左右どちらかに傾いてしまいますので、仲間に翼端を持ってもらっています。 上反角が十分についていて見るからに操縦しやすそうです。



カメラマンや仲間に手伝っていただいてパワーユニットのデータを測定します。



ROTONの200W/10のモーターにグラウプナーのCAM9×5を取付けてテストします。

モーターを約5秒間フルスロットルにして回転が安定してきたところで測定したところ、プロペラは9900回転ですから意外と回っています。

ちなみに電流値は20.6Aとこのモーターとしてはほぼ上限に近い数値ですから、これで十分な推力が得られればプロペラのサイズはこれ以上変えないことにします。



風に正対してスロットルを上げたら水平に手投げします。
ギャラリーから
「結構上に向けて投げていたよ!」
と言われますが、私としては水平に投げているつもりです(笑)

手を離れたOMEGA-Eは約40度の角度で力強く上昇していきます。
機体が傾こうとするのをエルロンでコントロールして、上昇角が更に増して機速が失速気味になる前にエレベーターダウンの舵で抑えながら高度を獲得します。



グライダーが安全高度に達したらスロットルを絞り、各舵のトリムを取ります。
シャレー翼の制度が高いため、大きなトリムのズレや癖はなく、初飛行であることを忘れさせるほど飛ばしやすい機体です。

ただし、放っておくとどんどん加速していくので、最低沈下率になるように慎重にエレベータートリムを調整します。
普段はおとなしいサーマルグライダーですが、スピードが欲しいときはエレベーターダウンの舵で加速する。そんなイメージで調整しました。



OMEGA-Eをダイブさせて一気に加速させたところでロールに入れます。

「シューン」というオールグラス製グライダー特有の風切り音にギャラリーがどよめきます。そして私も製作してよかったと思う瞬間です。



OMEGA-Eを連続360度旋回に入れます。
この時間帯ではまだはっきりとしたサーマルが感じられませんでしたが、それでも上空で十分粘ってくれました。
また、低高度になる頃には失速速度の限界も見えてきました。



再び高高度からダイブをかけて背面滑空に入れてみます。エレベーターダウンの量は少なく、背面での滞空も良好です。
ギャラリーから
「背面になると風切り音が変わるね!」
との声がしました。それと同時に私もそのように感じました。



バッテリーの残量が気になってきたので、そろそ着陸させることにします。
風が微風であることも相まって、OMEGA-Eは思い通りのコースをトレースします。
また、エレベーターダウンのミキシング量が足りないためか、フラップダウンのときに機首が持ち上げられます。これは着陸後に調整しなければなりませんね。



フラップダウン時のエレベーターミキシングを再調整した後、2投目に入ります。
今度は機体の特性を把握していますからギンギンに飛ばします。
もうやりたい放題です。
カメラマンも機体の速度に慣れてきたようで、素晴らしいショットを撮ってくれます。



OMEGA-Eの裏面です。
表面と対照的なデザインで、パイロットが判別しやすいよう配慮されています。
朝靄や霧が出ている時は本当に助かります。



またまたいい気になって超低空でロールを入れてみました。
ギャラリーは大騒ぎをしていますが、機速さえ付いていれば思いの外沈下は少ないです。



バッテリーも残り少なくなってきたのでOMEGA-Eを着陸態勢に入れます。 この手のグライダーはフラップが大きく、フラップを下げるとフラップの後端が胴体よりも下がってしまいます。そのため、着陸寸前にフラップを戻すのですが、時々戻し忘れたり、戻す余裕がない場合もあります。
その時はフラップを後縁をゴリゴリと擦り、場合によってはフラップサーボのギアを破損してしまうこともあるので、グライダーマンのみなさん金属ギアのサーボを使用しています。



今回写真撮影に協力していただいたRC仲間のYさんです。
写真のとおり彼もOMEGA-Eのオーナーです。
私のOMEGA-Eは白ベース赤なのですが、彼の機体はめずらしく白ベースマゼンダ色なんです。
上空で操縦させてもらおうかなと思いましたら、なんとモード2なんだそうで諦めました。



ブルガリアのNANモデルのOMEGA-Eが2機揃いました。

ヨーロッパ系のグラスファイバー製グライダーは、もともと上級者向けに作られているためか組立て説明書が入っていません。バルサキットの製作に手馴れたモデラーでもグラスファイバーの扱い方に当惑ってしまう場合があります。
また、生産も安定していないため、一度日本に入ってきたロットが売り切れてしまうと、当分は入荷しないこともあります。

そんなこんなで何かと敷居の高いグライダーですが、機会がありましたら是非作って飛ばしてみてください。そこにはバルサフィルム張りのグライダーとは一味違うダイレクト感が楽しめますから。



それではまた来週! (^o^)/~~




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